133 / 239

第五章・27

「よくがんばったな」 「先輩……お願い……」  そのまま、仰向けに横たえた。  すっかり力の抜けた千尋の全身に、弦は思いきり腰を叩きつけた。 「あぁッ! 先輩、先輩ッ! あぁあ!」  お預けにしていた分たっぷりと腰を使い、えぐりまわす。  声を殺すことも忘れて、千尋は甘い悲鳴を上げ続けた。 「先輩、早く。来て、早くぅッ!」  髪を振り乱し、唇から薄く唾液を流し、千尋はすっかり飛んでしまっている。  エアコンで空気は冷やしているはずなのに、熱い熱い蒸気が二人にまといつく。  汗が流れ、ぬるぬると滑る。  それすら刺激になり、千尋は弦に突かれながら我を忘れて乱れきった。

ともだちにシェアしよう!