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第五章・27
「よくがんばったな」
「先輩……お願い……」
そのまま、仰向けに横たえた。
すっかり力の抜けた千尋の全身に、弦は思いきり腰を叩きつけた。
「あぁッ! 先輩、先輩ッ! あぁあ!」
お預けにしていた分たっぷりと腰を使い、えぐりまわす。
声を殺すことも忘れて、千尋は甘い悲鳴を上げ続けた。
「先輩、早く。来て、早くぅッ!」
髪を振り乱し、唇から薄く唾液を流し、千尋はすっかり飛んでしまっている。
エアコンで空気は冷やしているはずなのに、熱い熱い蒸気が二人にまといつく。
汗が流れ、ぬるぬると滑る。
それすら刺激になり、千尋は弦に突かれながら我を忘れて乱れきった。
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