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第五章・28
「んぁあ! もっと! 先輩、もっとぉ!」
ぐん、と弦が腰を溜めた。
すっかりのぼせあがってしまった千尋の頭の中で、何かが弾ける音がした。
「出すぞ」
「先…先輩…ッ」
勢いよく、弦が体内にもたらされた。
「あ、あ、あぁああ……」
たっぷりと注がれてくる弦を感じながら、千尋は絶頂に達していた。
あぁ、先輩。
いい。すごく、気持ちいい。
もう、死んでもいい……。
そのまま、千尋は意識を手放した。
ぐったりと体の下に横たわる汗まみれの千尋の額に、弦は触れた。
指先で貼りついた髪を梳き、整えてやった。
気を失った千尋の精液で汚れた体を優しくふきあげ、パジャマを着せてやった。
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