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第五章・29
「ゆっくり眠れ、千尋」
時計を見ると、日付が変わっている。
(これだけ運動して夜更かしすれば、大丈夫だ!)
そう。これは、千尋に寝坊をさせて凝ったキャラ弁を作れなくするための布石!
明日は普通の弁当を持って登校だ。
そしてもう、坂井に妙な勘ぐりをする隙を与えない。
(完璧だ!)
ほどなくして弦も、眠りに落ちて行った。
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