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第五章・31

「何ィ!?」 「昨夜、あんまりすごかったから……体がだるくて痛くて、動けない……」  しまったぁ!  その日、弦は初めて弁当を持たずに登校した。  まさか、本当に弁当抜きになってしまうとは。  千尋の担任の先生には後輩が欠席する旨を伝えたが、なぜかと問われて一瞬喉を詰まらせた。 (昨夜がんばりすぎたからとは、言えん!)  ちょっと風邪をひいた、と嘘をついて職員室を後にした。  過ぎたるは及ばざるがごとし。  しかし幸いなことに一日休んだおかげで千尋のキャラ弁熱は冷め、その後は1週間に一回程度に頻度が落ちたという。

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