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第六章・4
「リーダーになる資質は充分にあると思うんです。その力を引き出せないでいることが、惜しくて」
「う~ん」
田中も、腕組みをして考え込んだ。
確かに海江田は、他の生徒と比べ抜きんでて存在感がある。
カリスマ性、と言ってもいい。
夏休み、強豪校の中に混ぜて柔道の稽古をやらせたが、それでも彼はいい意味で、ひときわ目立って見えた。
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