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第六章・27
「ね、先輩。せっかくだから、今ここで僕と踊ってくれませんか?」
「ぅん? むぅ、まぁ、お前がどうしてもというなら……」
自分からは言いだせない弦を可愛らしく思いながら、千尋はその手を取った。
そして。
「あ、そうだ! 先輩、せっかくだから応援団長の格好して踊ってください」
「何!?」
そう。後は学校へ返すだけの長ラン。
千尋は、あの弦の雄姿を見納めておきたかった。
それには意外な返事が戻ってきたが。
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