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第六章・30
そっと、唇で触れ合った。
そう、そしてその愛情はさらに深いものになっている。
唇を離した後、もういちど抱き合った。
静かに被さってゆく弦を、千尋が抱き寄せるように促してくる。
二人横たわり、もう一度唇を重ねた。
互いに舌を差し出し、絡め合う。
柔らかな生き物のように、咥内で踊る。
キスをしながら体操服を上にはだけ、弦は千尋の白い胸を撫でた。
ほんの僅かに尖っている胸の飾りに指が触れると、ひくん、と喉を反らせる千尋が可愛い。
反らせた喉に唇を這わせ、舌先で何度も舐めた。
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