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第六章・36

「だめっ。あぁ、もう……」  大きく弓なりになって、うっとりと目を細める千尋の表情は、まるで誘うように弦の体に火をつけた。  ぎりぎりまで引き抜かれた肉茎を、激しく奥まで叩きつける。 「ああッ! あ、あ、あぁあ!」  速く、激しく、強く。  一転して大きく動くようになった弦に、千尋は狂おしいまでの悦楽を与えられていた。

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