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第六章・37

「あぁ! 先、先輩ッ! 凄……いィ!」  ぐちゅん、ぐちゅん、と淫らな粘る音が鳴る。  千尋の喘ぎが、弦の荒い息が、部屋中を満たしてゆく。  ぐ、ぐ、ぐうッ、と最奥まで抉りこまれ、千尋は悲鳴を上げた。  と、同時に体内が熱いもので満たされてゆく。  千尋の秘所は弦を締め上げ、最後の一滴まで絞り取る勢いできつく収縮した。  ふたりつながったまま、キスをした。  荒い呼吸が鎮まるまで、互いを慈しむようなキスをした。  大切な人。  これからも、ずっとずっと共に生きてゆきたい、大事な人。  いかないで、とでも言うように、千尋の後膣はしばらく弦を咥えこんだまま離さなかった。

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