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第七章・8
「思い出のひととき、ってヤツ? 一緒に楽しく遊んだ記憶とか、すっごく嬉しいんだから」
なるほど、と腕を組んだ。
確かに、千尋と二人で暮すようになったが、買い物など以外に二人で改めて出掛けたことなど覚えがない。
「遊園地にでも行ったら? 河島クン、喜ぶと思うよ」
「うむ……」
考え始めた弦を見て、坂井はニヤリと笑った。
二人で遊園地デート。
これで海江田クンと河島クンの距離は、ぐっと縮まるはず。
そして……禁断の腐った世界へ♡
坂井の下心も知らず、弦は千尋と遊園地へ出かける計画を現実的に考え始めていた。
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