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第七章・14

「学校はサボれんからな。諦めろ」 「は~い」    食事を終えると、シャワーを浴びたいなどと言い出す千尋。  熱がまた上がるといけないから、と弦は必死でそれを止めた。 「気持ちが悪いですよ、先輩」 「一日くらい風呂に入らなくても死なん。我慢しろ」 「じゃあ、蒸しタオルで体を拭いてもいいですか?」 「まぁ、それくらいなら」  まだ少しふらふらしている千尋の代わりに、弦は蒸しタオルの準備を始めた。

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