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第七章・22
くちゅりぐちゅりと音を立てながら抜き挿しする弦の腕に、千尋の手が伸びてきた。
「先輩、早く……もう……ッ」
「まだだ」
弦の指先は、千尋の体内の一番敏感な部分に触れることなく動いている。
あぁ、そこに。
あそこに当たると、すごくすごく気持ちがいいのに。
「先輩ッ」
指三本で瞬を責め立てながらも、触れてきてはくれない。
腰を浮かせて、千尋が自ら弦の指にそこを擦りつけようとしても、そのたびに逃げてしまう。
快感の波が寄せて寄せて、もう一息で絶頂に達するのにイカせてもらえない。
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