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第七章・26
「ん……」
起きてすぐのぼんやりした頭のまま、千尋は額に手をあてた。
やっぱり。
思ったとおり、熱はすっかり下がっている。
「あぁ、もう!」
これが昨日ならよかったのに!
そうしたら、先輩と一緒に遊園地に行けたのに!
しかたがない。
曲がった事の嫌いな先輩が、学校をサボるなんて許してくれるはずもない。
隣のベッドには、すでに弦の姿はなかった。
先に起き出しているのか。
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