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第七章・27

 ごそりと、千尋は枕元の目覚まし時計を探って手に取った。  昨日から随分寝てばかりいたので、時間感覚がおかしくなっている。  今、何時だろう……。 「8時27分!?」  8時30分までには登校しなくてはいけないのに!  バタバタと慌てる千尋に気づいたのか、弦が寝室を覗きにやってきた。 「千尋、今起きたか」 「先輩、どうして起こしてくれなかったんですか!? もう完全に、遅刻ですよ!?」 「学校は、サボる。担任の先生には、二人とも風邪をひいたと電話したからな」 「なッ!?」

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