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第七章・28
口をパクパクさせる千尋に、弦は小首をかしげて見せた。
「行きたくないのか? 遊園地」
「……先輩!」
ぱあっと晴れた千尋の笑顔に、弦は照れくさそうにひとつ笑って見せた。
「早く起きて来い。飯の仕度はできてるぞ」
「ありがとう! 先輩!」
体の熱は下がったが、心の熱はぐんぐん上がってきている。
弾むような足取りで、千尋はもうすっかり寝飽きたベッドから飛び降りた。
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