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第八章・3
さすが坂井~♪ と、クラス中の女子が騒ぎ立てる。
真面目な顔をして司会進行をしていた委員長も、頭の中では副委員長・山口のメイド姿を考え中だったので、坂井の鋭い意見について行けず、しどろもどろの有様だ。
そこに、学級会の様子を見守っていた担任の山本が口を開いた。
「よく言ったな、坂井。お前が言わなければ、先生が言おうと思っていた」
さすがに大人で教師の山本は、萌えなどという言葉は使わなかった。
しかし、要するに男女平等、互いに協力し合ってこれからの社会を築いていかねばならんとやや壮大なスケールにまで話を発展させて、執事喫茶を推した。
「世界の半分は女子だからな。メイド喫茶で男子ばかり客にするより、執事喫茶も出して女子客を呼び込むのは巧い作戦だ」
出し物の売り上げは全てチャリティー基金としてNPO法人を通し、有効に活用される。
確実に利益を上げることも、重要なポイントなのだ。
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