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第七章・21
「異物など、どこにある。難癖をつけるのは、やめてもらおうか」
その高校生らしからぬ背格好、迫力に、不良たちはみるみる青ざめた。
(ゲッ! まさかこいつ、海江田!)
(海江田 弦!)
他校にまでその名の轟く、一筋縄ではいかない一匹狼の猛者・海江田 弦。
俺たちはうかつにも、その男に粉をかけてしまったのか!
「え、あ、すみません」
「何でもありません、はい」
とたんに弱気になった不良たちは、たちまち退散していった。
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