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第七章・22

「あああ、やっぱり頼りになるよ、海江田~」 「あたしもう、どうなっちゃうかと思った!」  張り詰めていた空気が一気に緩み、教室内はざわめきを取り戻した。 「やっぱ、海江田先輩はさすがだよね~。ね、河島クン」  やはりホッとして千尋の方に顔を向けた坂井は、胸いっぱいの気持ちで弦を見つめる後輩の姿を見た。 (弦先輩! 先輩は、やっぱり先輩だ! 僕の大好きな弦先輩なんだ!)  きらきらと輝くそのまなざしに、坂井はひそかにガッツポーズを決めていた。 (先輩と後輩の禁断の恋! これで一気に燃え上がるわね!)  やがて山本先生が教室に戻り、委員長から先だっての報告を受けていた。  担任として肝を冷やした山本だったが、幸いその後は何事もなく、文化祭は無事に終了した。

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