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第七章・25

 熱いキスを終え、少し顔を離してこちらを向く千尋の眼は情欲に眩み切っている。  こんな顔を見るのは、あまりないことだ。 「どうして欲しい? せっかくだから、執事になって仕えてやろうか」  冗談めかしてそんなことを言うと、千尋はまるで体当たりでもするように弦の胸に飛び込んできた。 「やだ。先輩、激しくして。強く、僕を抱いて」  品行方正な俺の姿は、千尋には気に入らなかったのかな。  そう考えながら、弦は緩く千尋の肌に歯を立てた。  

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