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第七章・26
耳に首筋、肩に胸と、体中に歯を立て、その無骨な手のひらで肌を擦る。
乱暴にはするまい。
だが、激しくと言ったな、千尋。
「あぁッ!」
さんざん指腹で擦り上げて尖らせた千尋の乳首を、弦は強く吸った。
音をたて、たっぷりと唾液で濡らし、周囲の肉まで絡めて噛んだ。
「あッ、あッ、先輩ッ!」
胸を責め立てながら、片手は性器に伸ばす。
すでに硬くなりつつある千尋のそこは、手を添えて扱いてやると瞬く間に反り立った。
はぁはぁと息を荒げながら、千尋も弦のものに手を伸ばす。
互いに愛しいそこに愛撫をしながら、どんどん熱くなってゆく。
「ぬるぬるだな」
「馬鹿ぁ……」
それでもやはり、弦の方に余裕があるのだ。
身を震わせ、腰を淫靡に揺らし始めるのは、決まって千尋の方が先だった。
そろそろかな、と弦はローションを準備し、手に取った。
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