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第七章・30
「あ、ダメッ! もう……もう……は、あぁあ!」
千尋の方からも、ぐいっと腰が前に突き出された。
性器から白い精液が飛び散り、弦の胸元まで勢いよく飛んできた。
「何だか今夜のお前は、いやらしいぞ」
「うぅ……やだぁ……」
喉の奥で笑いながら、弦はさらに続けて千尋を責めたてた。
濡れた音。
熱い息。
むせかえるような精の匂い。
昼間、あんなに品よく振る舞っていた先輩が、今は獣の勢いで責めてくる。
僕を、滅茶苦茶に犯してくる。
「先輩……ッ! 内に。僕の内に、いっぱい……出し……てぇッ!」
息も絶え絶えな千尋のおねだりに、弦のタガはようやく外れた。
「出すぞ」
「んッ、あ! あぁあッ、あぁ!」
体内に注がれる、熱い滾り。
切れ切れに何度も、何度でも注がれてくる。
それに併せて千尋も体を引き攣らせ、全身で受け止めた。
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