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第4話 マンネリ防止

康太は応接間に置いてある雑誌を手にして読んだ 見出しが『ゲスな彼氏に浮気されない対処法』と興味を引いたからだ 康太はパラパラと本を読んだ ふむふむ マンネリは浮気されやすいのか でもなぁ……マンネリ防止ったって…… 何万年もいる夫婦のマンネリ解消法なんてねぇよな? 康太は服を捲ってみた ツルツルッの板の間だよな? 自分の胸を見た 乳首には榊原の所有の証のピアスが入っていた 色気…… 色気…… 色気……… いろ………け…… 難しい…… そもそもオレには色気があるのか? 考え込んでると一生が応接間に入ってきた 「腹出してると風邪引くぞ!」 一生は服を捲ってる康太にそう言った 「なぁ一生……」 「あんだよ?」 「オレって色気……ある?」 一生は突拍子もない発言に言葉を失った 色気 + 康太 = 無縁 この方程式が成り立つ康太だった 康太は更に服を捲って一生に見せた 「………どうやったら……色気……ん? おめぇ……この本読んだのかよ?」 「お!!マンネリ防止っての書いてあった でもな……オレ等やってねぇのねぇよ!って言う程に長年夫婦だからな……」 康太は考え込んだ 「………そりゃ……10000年以上も夫婦ならな……」 マンネリなんてとうに超えちまってるわな と、一生は納得した 「……ツルツルッの胸だよな…… こんなの見て楽しいのかな?」 一生は康太のツルツルッの胸を見た キスマークがふんだんに着いた体躯を見て 「………お前等はマンネリなんて無縁だ…… こんなの気にしなくて大丈夫だ!」と慰めた 雑誌を手にして「誰よ?こんな本を置いとくのは……」とボヤいた こんな所に置いておいたら康太が見ちまうやん 康太は気にしぃなのに…… 一生はブチブチ想った 榊原が応接間にやって来ると…… 康太の服を直した 「風邪引きますよ」 「なぁ伊織、オレの体躯でムラムラする?」 康太はそう言いペロンッと服を捲った 榊原の瞳がキランッと光った 「この場で始められたくなくば…… しまっておきましょうね!」 康太はうんうん!と頷いて服を下ろした 一生は「……お前等にはマンネリは存在しねぇんだよ!」とボヤく 榊原は「マンネリ?ならば防止の為に何かアイテムを買いましょうか?」とニヤッと嗤った やぶ蛇だった…… 「………この本……置いたの誰だよ……」 康太は……背中に冷や汗を流しながら……呟いた 隼人が応接間に入って来て 「康太、その本見てくれたのか?」と嬉しそうに横に座った 「……ゲスな彼氏に浮気されない対処法?」 「違うのだ!ここ!」 隼人はページをペラペラ捲って 「一条隼人インタビュー」と言うのを見せた 「今枝が写真を撮ってくれたのだ! 今枝はオレ様が楽な雰囲気を作ってくれるから、結構良い記事になったからな、康太に見せたかったのだ」 と、隼人はニコニコ ごめん隼人…… オレ……ゲスな彼氏に浮気されない対処法見てた…… 康太は気を取り直して隼人の記事を見た 隼人らしさの出た写真だった 「お前らしさの出た写真だな」 「そうなのだ 今枝は凄いのだ オレ様が初めてのカメラは嫌ってるのを覚えててくれて、忙しいのに撮影に入ってくれのだ」 隼人は嬉しそうに、そう言った 康太は隼人の頭を撫でた 「良かったな……」 「康太は何の記事を見ていたのだ?」 「…………!!!」言えない…… マンネリに頭悩ませてた……なんて言えない…… 一生が仕方ないなって顔して…… 「今手にしたばかりなんだよ」と助け船を出した 後ろを見てみれば東栄社のタグが見えたのに…… タイトルに気を取られてた 榊原は笑って康太を膝の上に乗せた 「隼人、今日休みならファミレスに行きますか?」 「逝くのだ!食べたいのだ!」 隼人は大喜びだった もう雑誌の事は気にもならず、意識はファミレスになっていた 榊原は康太の耳元で 「僕以外の人に君の肌を見せてはいけませんよ!」と釘を刺した 康太は何度も頷いた 「マンネリが怖いならアイテムならどれでも買ってあげますから!」 「………青龍が……飽きねぇか……それだけが……心配だった……」 「そんな心配は不要です 僕は君さえいてくれたら良いのです 君が生きて笑っててくれたら良いのです それしか望んでいません でも君が夫婦生活がマンネリだと言うなら頑張らないとなりませんね!」 「……頑張らなくてもいい……」 「今度……僕の証のピアスを他の人に見せたら…… ベッドに縛り付けて……鎖で繋ぎますよ? 僕が君に飽きる日など来ないと想いなさい!」 康太はブンブンと頷いた

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