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第20話 抜いてくれ‥‥

伸びる…… 擦れる…… 摩耗する… しかも……夜が明けた 夜は終わった 長かった夜は開けた もう神経なんてない位に…… 痺れてる 康太は背後から抱き締める恋人の手を握り締めた 下半身はまだ繋がっていた 横抱きに康太を抱き締めていた 下半身は繋がったまま…… 榊原の肉棒で串刺しにされていた もういい加減抜いてほしい 康太は想っていた 腸壁が勝手に蠢き、榊原に纏い付く この体躯は榊原の為だけに在る体躯だった 「………伊織……」 「何ですか?康太」 「………そろそろ……抜かねぇ?」 「抜きたくないのです 君の中は気持ちいいので出たくないです」 「…………挿れっぱなしって……ねぇな……」 康太はボヤいた そろそろ抜いて欲しい ってか抜きやがれ! 「愛が募っているのです許しなさい」 「許してっけど……疲れた」 「仕方ないですね……」 榊原はそう言い抽挿を早めた 背後から抱き締める榊原の腕の強さに、康太はその腕に触れた 脚を持ち上げ、もっと深く挿し込む榊原の熱に…… 康太は堪らず仰け反った すると顎を持ち上げ、息もつかぬ接吻を貪られた 下半身は繋がったまま……妖しく蠢き 接吻は更に深くなって行く…… 朝からするには濃すぎる接吻だった 榊原は康太の腸壁を擦り上げ掻き回した そして……奥深く挿入すると………性器は膨張した エラが張り出て……そのエラに掻き回されて…… 康太はイッた 榊原も康太の腸壁に滾る精液を弾き飛ばした はぁ……はぁ……と荒い息づかいが部屋に充満する 射精を終えると、榊原は康太の中から抜いた 榊原の性器が抜け出た後に……… 精液が流れ出る感触に…… 康太は身を震わせた 榊原は秘孔に指を挿し込むと、精液を掻き出し始めた 「………伊織……疲れた……」 「抜けませんでしたからね」 「………朝まで挿れっぱなしは……ないわ……」 康太はボヤいた 「僕はずっと入っていたいのです 君と離れたくないのです」 離れたくないのは康太も一緒だ だけど、ずっと……挿入されっぱなしなのとは 話が別だった 「………オレ……お尻の穴……ユルユルになりそうだな」 そしたら榊原はエッチしても感じなくなりそうで怖い 「大丈夫ですよ 君のお尻の穴は何時もキュッキュッと締まってます」 「ユルユルでも愛してくれる?」 「どんな君でも愛しています ユルユルならバイブとの二本挿しとかも出来るので そんな心配は不要です 二本で緩くなったら三本挿れれば良いのです 君が満足出来る様に僕は日々の努力は怠りません!」 ………それは嫌なんだけど?? 二本挿し…… 三本挿し…… ふざけんな! 「お前が直ぐに抜けば、ユルユルは回避される」 「却下!」 「オレは二本挿しなんて犯らせねぇからな!」 「君の中に挿入って良いのは僕だけです!」 榊原はそう言い康太に口吻けた 「………早く抜けば良いんだよ」 「嫌です!」 恋人は頑固で融通がきかなった あ~ 痺れた口で言いずらい場所を……… 何とかしてくれ! 椅子に座るのも大変なんだけど…… 「伊織」 「何ですか?」 「お前に挿れさせてくれ!」 「!!!!!…………嫌です!」 「抜かれねぇと辛いのを、自分も体験しねぇとな」 「………君のじゃ小さすぎます!」 何とか逃げたい榊原だった 「なら太いバイブ、挿れてみっか?」 それはもっと嫌! 「…………すみません……嫌です」 「ケツは労ってくれ!」 「労ってませんか? ご所望なら何処へ逝くにもお姫様抱っこで連れ歩いて差し上げます!」 「………それ、ご所望してねぇから……」 「愛してます奥さん」 榊原の熱く滾る肉棒が股の間に挿し込まれた 「………伊織……」 「挿れません……」 素股で擦られる 一晩中犯ってて……元気すぎ…… 「愛してます 愛してます 愛してます 愛してます 愛してます 君だけを愛してます……」 榊原の熱い囁きを受けて……… 康太は総てを許す 愛しているのだ 遙か昔から……青龍しか愛せないのだ 康太は噛み付く様に榊原に口吻けた 終わらない朝 二人は何時までも愛を確かめ合っていた

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