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(14) 蓮に打ち明けて

オレは、蓮のベッドの上で四つん這いのまま崩れ落ちた。 アナルから、スルッと抜かれるペニス。 一緒に、とろりと熱いものが滴り落ちた。 蓮は、オレの横にバタッと倒れるとオレに軽くキスをした。 そして、オレの前髪をすきながら、耳元でささやくように言った。 「航太。良かったぜ」 オレは、はぁ、はぁ、と熱っぽい吐息を吐きながら、いった余韻でしばらくぼぉっとしていた。 息を整えて仰向けになり、天井を見上げる。 オレは、つぶやくように言った。 「……なぁ、蓮。オレ、やっぱり、お前と別れるよ」 「なっ、何言っている! まっ、まさか他に好きな奴が?」 蓮は、驚きの余りオレの両肩をギュッと掴んだ。 オレは、痛くて声を上げる。 「蓮、痛いよ…」 「悪りぃ……お前が急に変な事言うからさ……」 「蓮、違うんだ……他に好きなやつなんていない。実はさ……」 オレは ヒナタの事は一人にできない。 それを正直に蓮に伝えた。 蓮は、うなづきながら聞いていてくれた。 「そっか。確か、水野と航太は親友だったよな」 「ああ」 蓮は、険しい表情でしばらく目を閉じていたが、目を開けるともう明るい顔になっていた。 「よし、航太。俺に任せておけよ」 「どうする気だ?」 「なぁに……」 蓮は、考えを話し始めた。 オレはそれを、驚きを持って聞いた。 「……って事でいいんだろ?」 「なっ、蓮……お前」 「気にするなって、航太。お前だって心の中じゃ、それを期待して言ったんだろ?」 「蓮、おまえはいいのかよ?」 蓮は、片目をつぶる。 「ばっかだな、航太。お前が俺を選んだのって、俺がここまで出来る男って所を見込んだ。違うか?」 「……」 「俺もお前の期待に答えないとな。でかい男だって……」 「……お前ってやつは」 オレは、嬉しくて涙が溢れ出した。 やっぱり、蓮だ。 こいつは、カッコいいだけの薄っぺらい奴とは違う。 懐が深く、オレの我がままなんて、一息に呑み込んでしまう。 オレが涙を拭っていると、蓮はオレの頭をシャカシャカと撫でた。 「ああ、航太。お前は可愛いな。そんなに心配してよ……泣くほどの事か?」 「そんなの、泣くほどの事に決まっているだろう! でも、蓮。可愛いとか気安く言うなよ……恥ずいから」 「ははは。なぁ、航太。もう一度するか?」 「ぷっ、蓮、お前も好きだな」 「ははは。やっぱり、航太は、笑った方がいい」 「へへへ……」 オレの泣き笑いに、蓮は満足げに笑った。 こいつなりの励まし方に、オレは心地良くて、つい心を開いてしまう。 蓮は、起き上がると、自分の股間を指差して言った。 「さて、航太がエロいから、ほら、お前にそそられてこんなに熱くなってきたぜ」 「エロ蓮!」 「ははは」 オレは、蓮にしがみついていた。

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