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第24話

 嘘。  マジで!? 「それ、ホント!?」 「……二度も言わせるな」  ああ!  最高! 「切る! 縁切る! 絶交する!」 「本当か?」  もともと、虎の威を借る狐のような奴らだ。ダチだなんて、思った事もねえ。  気が付けば、興奮してコーヒーの缶を握りつぶしていた。 「霧也!」 「何だ」 「俺の事、好き!?」  さッ、と霧也が赤くなった。返事を聞かなくても解かる。  それでも、霧也は応えてくれた。ハッキリと。 「好きだ」

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