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※ (?視点)
先程体調不良なのか保健室の方へと運ばれる君を見た。白く透き通る肌に絹のように細い白い髪。アメジストのように輝く瞳は今は閉じられ見ることは出来なかった。
そんな君を背負うのは笹倉要。その後ろを歩く姫路凌と共によく一緒にいる姿を見る。
なんでそんなに俺のレイラ君と密着している?あの白い肌に触れていいのは俺だけなのに。なんで俺以外の男に身を預けている?なんでなんでなんで!!!
・・・あぁ、そうか。俺が近くに居なかったからだね?ごめんね寂しい思いをさせて。そんな男を使って俺の気を引こうとするなんて、レイラ君は悪い子だな・・・。
今から迎えに行くよ。
保健室に着き、入口にかかった保健医不在の札に自然と口角が上がる。俺と二人になるためにわざわざそこまでしてくれるなんて。
保健室には勿論他に人の姿は無く、カーテンの締まった向こうで待つ君の元に迷わず進んでいく。
さぁ、今まで待たせてごめんね。今からたっぷり愛してあげるよ。
(?視点終了)
いつの間にか本格的に眠りについていたようだ。何だか下半身に違和感を感じ、身体を動かそうとした所でおかしな事に気付く。力を入れても手足が動かない。不思議に思い薄く目を開けた所で違和感の正体に気づき驚愕に目を見開いた。
「っぇ」
あまりの衝撃に思うように声が出ない。動かないと思った手足は、保健室にあったであろう包帯で固くベッドに固定されている。違和感を感じた下半身は寝る前は身につけていたはずの制服のズボンも、ましてや下着すら身につけていない。そして何より驚いたのが足の間に身体を入れ、俺のペニスを銜える見知らぬ男の姿だった。
思わず驚きに体に力を入る。それに気が付いたその男はゆっくりとこちらを向き、この状況とは似つかわしくない無邪気な笑顔を向けてきたのだ。
「おはようレイラ君。よく眠っていたね」
「だ、誰・・・っ、何してんの、?」
知らない、こんな男知らない。頭の中で何かの警報が鳴り響くような感覚に陥る。
「何って君が俺をここに誘ったんだろ?先生まで追い出して俺と二人になる用意までしてくれて」
そんなことはしていない。誘うってなに?いつそんなことをしたんだ。頭で考えてはいるが何も答えは見つからず、ただただ男を見つめる事しか出来ない。
「そしたら眠っている君のココが切なそうに勃っていてね、待たせちゃったお詫びに慰めてあげていたんだよ。溜まっていたのかな?」
そう言いまた俺のペニスへと舌を這わせる男。どのくらいそうされていたのか分からないが、男に刺激され反応していたそれも今では恐怖に縮こまってしまっていた。
「やめて、離してよ、」
「どうしたの?あぁこんなところ見られて恥ずかしかった?大丈夫だよ。レイラ君は何処も綺麗で美しい・・・」
うっとりした表情で足やお腹に手を這わせる。あまりの気持ち悪さに鳥肌が立つのを感じた。
その後も暫く俺のペニスを舐めたり銜えたりしながら刺激を与えてきたが、恐怖と高くなってきた熱により勃つ様子はない。
「何で勃たないの?緊張しちゃってるのかな?だったら良いものを持ってるんだ。きっとこれで最高に気持ち良くなれるよ」
そう言いポケットから何かを取り出す。小さな小瓶で、中には液体が入っているようだ。それを手に出し、俺のペニスへと塗り込むように手を動かす。
「んっ」
「これはね、媚薬成分の含まれたローションだよ。こっちにも塗ってあげるね」
あろう事かペニスの更に奥、お尻へと手を伸ばしゆっくりとローションに塗れた指を埋めてきた。滑りを帯びた指は熱で力の入らない身体の中に容易に入っていき、軽く抜き差しをすると出ていった。
すると、ローションの触れた場所が熱を帯びていくのを感じ、これはまずいと先程よりも強く頭に警報が鳴り響いた。
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