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※ 風紀委員がやってきた

「こらっ誰が鍵を締めた!開けなさい!」 その時、ガチャガチャと入口のドアを開けようとする音と共に保健医の声が響いた。どうやら用を終えて保健医が戻ってきたようだ。咄嗟に声をあげようとするが、男に口を抑えられそれはかなわない。 「俺とレイラ君の時間を邪魔するなんてっ」 流石にこのままではまずいと考えたのか男は俺から離れ、窓の方へと向かおうとした。しかしその瞬間、ガチャッと入口の鍵が開く音がしそこから保健医と何人かの生徒が中へと入ったきた。 「風紀だ!捕まえろ!!」 そう声をあげたのはこの前の歓迎会で壇上に上がっていた風紀委員長の近衛悠仁だった。窓から外に出た男を追う数名の風紀委員に、あっという間に男は捕まった。 「大丈夫常磐君っ」 保健医が駆け寄り手足の包帯を解いてくれる。助かった・・そう思うと全身の力が抜けていく。包帯を解き終えるとお湯で濡らしたタオルを用意し、男の唾液やローションで汚れた下半身を優しく拭いていく。 「んっ、ぁ」 しかしローションに含まれた成分のせいで、その刺激にすら声が漏れてしまう。指すら動かせない程脱力した状態で、下半身だけが疼いて仕方がない。 「先生」 「何か薬を使われたのかも。ごめんね少しだけ我慢してね」 俺の状況を確認しに近寄ってきた委員長に素早く状況を伝えつつ、新たなタオルで更に丁寧に下半身を拭われる。その間も俺の意思とは関係なく反応し続ける下半身が辛い。 「ちょっと着替えをとってくるから少し様子をみててくれる?」 「わかりました」 拭き終わり綺麗になった身体に布団を掛け、何かを委員長に耳打ちし保健医が出ていく。そして代わりに近くへと来た委員長が心配そうな顔でこちらを覗く。 「身体が辛いか?」 「ん・・・」 「どういったものかわからないが、イけば幾らかは楽になるらしい。出来そうか?」 指すら動かせない今、そんなことが出来るはずもない。それをわかってての質問だったのか、俺の答えを聞く前に委員長が言葉を続ける。 「出来ないなら俺が手伝うことも出来る。ただ、さっきの今だ、見ず知らずの俺に触られるのが嫌だったら誰かを呼ぶが」 知らない人に触られるのは、怖い。ただ委員長は騎麻の友達だと聞いている。全く知らないという人間でもない。 「ぃいん、ちょは、き、ぉの、ともだち?」 「騎麻のことか?騎麻とは友人だ」 喋るのも辛い状態だが、委員長はどうにか俺の途切れ途切れの言葉を聞き返事をくれる。そっか、やっぱり騎麻の友達なんだ。 「ぃいんちょ、たす、け、て」 下半身が辛い。どんどん大きくなる疼きに頭が可笑しくなりそうだ。今すぐこの熱をどうにかしてほしい。 その思いが伝わったのか、委員長が布団に手を入れ優しく俺の下半身に触れてきた。柔らかくペニスを握り込み、ゆっくりと上下にしごいていく。 「んぁっ、、ふ、ん」 薬で昂った身体はすぐに快感を拾い、その柔らかな刺激ですら突き抜けるように身体を震わせる。先程まで散々いじられていた事もあり、呆気なく委員長の手に果てた。 「・・濃いな」 そりゃ三週間近く放置してたからねとは、息の上がった状態では言えるはずも無く、ハァハァと乱れた呼吸を繰り返す。 一度では収まらなかった俺は再び委員長の手によって刺激を与えられる。ローションを塗られたお尻も疼いてはいたが、量が少なかったのか我慢出来る程度だったので今は前の刺激に集中する。 三度目の精を吐き出し、ようやく落ち着きを取り戻す。丁度着替えを取りに行っていた保健医が戻り、何故かその後ろには騎麻と嵐ちゃんの姿があった。 「レイラっ」 いつもと違って余裕のない二人の表情が何だかすごく落ち着かない。近くに来た嵐ちゃんが優しく頬を撫でてくれるが、動きが少しぎこちなかった。 「レイラ、とりあえず熱も高いし部屋に戻って休もう。嵐が連れてってくれるからね」 あとの事は任せて、そう言い騎麻は委員長と何かを話し始めた。とりあえず新しい着替えを受け取り、保健医と嵐ちゃんに手伝って貰いどうにか着替える。

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