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※ 体力の限界

しかしそこが最奥ではないことを教えこまれた体は、コツコツと優しく奥の壁をつつくそれを受け入れようと自ら腰を揺らす。 「ん、開いてきたな・・・入れるぞっ」 「ッ、あぁぁあぁっ」 勢いを付けて下から突き上げられ、開き始めた最奥へと嵐ちゃんの亀頭が埋まる。その脳みそを直接刺激するような快感に思わず悲鳴のような声が漏れた。 ビクビクと震える背中を落ち着くまで優しく撫でられ、嵐ちゃんに強く抱きついて刺激に耐える。 「ぁ、ちょっと出ちゃった・・・」 余りの強い刺激に限界寸前だった俺のペニスからは少量の精液が漏れていた。ぴったりとくっ付いたお尻に嵐ちゃんの熱い体温が伝わってくる。 「動いていいか?」 「ん、」 ゆっくりと腰を動かし始めた嵐ちゃんの動きが徐々に激しくなっていく。ぐぷっぐぽっと最奥を出入りする刺激に俺は耐えきれずに精を吐き出す。しかしそれでも動きの止まらない嵐ちゃんは、跳ねる俺の腰をしっかりと掴み更に強く腰を打ち付ける。 そこからはもう留まることの知らない快感の波がひたすら押し寄せてくる。嵐ちゃんがイく時にはもう俺のペニスからは透明に近くなった精液が、とめどなく溢れている状態で体に力が入らない。 体内に暖かいものが広がるのを感じ、嵐ちゃんがイったことを察する。俺は何回イったかも分からないが、基本的に嵐ちゃんが一回イったら行為は終わる。 「・・・嵐ちゃんは一回でいいの?」 「ん?俺はお前が気持ち良さそうにしてるのを見るのが好きだからな」 「俺は凄く気持ち良いけど、」 「ま、レイラがもう一回付き合ってくれるって言うなら話は別だけど」 それは、ちょっと勘弁してほしい。もう俺はイきすぎて出すものも無いし、体も動かない。これは俺が体力が無いからっていう問題でもないと思う。 「・・・嵐ちゃんが何回もイかせるから」 ちょっと拗ねたようになってしまったが、実際に入れる前から何回もイかせる嵐ちゃんにも問題はあると思うのだ。 「イった後のお前の顔、最高にえろくて可愛いからな、つい」 そう耳元で情事の後の少し気だるげなセクシーボイスで囁かれてしまえば、もう俺は目の前の身体に抱きつくことしか出来ない。その様子に笑っているのが振動でわかる。きっと俺が嵐ちゃんの低くて少し掠れた声が好きなのを知っていて態とやっている。本当に質が悪い。 嵐ちゃんのせいで知らなくて良かった扉を色々と開けて行ってる気がするのは、多分気のせいではないと思う。 少し休んだあとは嵐ちゃんに抱き上げられ、一緒にお風呂へと入る。前より広くなった浴槽にお湯を貯め、後ろから抱きしめられた状態でゆっくりとお湯に浸かる。疲れた体に温かいお湯が心地良い。 体が温まってくるとすぐ逆上せる俺を気にしてタイミングを見て湯船から上がる。そのままタオルで水気をしっかりと取り去り、裸のままベッドへと戻った。汚れたシーツは先程衣類と一緒に水洗いして洗濯機の中へと放り込んである。 この間俺はほとんど自力で動いていない。至れり尽くせり。ま、動けないというのが正しいんだけど。 浴室から部屋に移動する際にちらっと様子を見たティノはゲージの中でぐっすりと眠っていた。明日は日曜日。ティノといっぱい遊んであげよう、そう思いながら温まった体温が心地良く、襲ってくる睡魔に身を任せて眠りにつく。

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