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裸の付き合い

「みんなでお風呂だなんて小学生以来かな」 「うちはたまに温泉とか行くからなー」 「ねー」 脱衣場でそれぞれ服を脱ぐ。男だらけなのでみんな躊躇いもなく全裸になると続々と浴室に入っていく。 「わ、要初日なのにもう大分焼けてるね」 「お前は真っ白のままだな」 要の背中は日焼けでほんのり赤く、うっすらと水着のラインが出来ていた。特に痛くはないようでザバザバとお湯を浴びている。 「レイラ、背中洗ってあげるからおいで」 タオルを持った騎麻に呼ばれ大人しく身体を洗ってもらう。世話好きの騎麻は昔から一緒にお風呂に入ると髪や身体を洗ってくれる。 「あんまり仲の良いとこ見せつけると嵐太郎が妬くよ」 「そんなんじゃ別に妬かねぇよ」 「何、嵐も洗ってあげようか?」 ニヤニヤしながら騎麻がタオルを持って迫るのを、嫌そうな顔で逃げる嵐ちゃんの姿が面白い。少しすると安ちゃんと凌も来て、何故かみんなで一列になって背中を流し合いをした。 身体を洗い終わりみんなで湯船に浸かると勢いよくお湯が流れていく。もっとお湯の量を少なく設定するべきだったかもしれない。 「このくんなかなかデカいね」 「俺の方がデカいだろ」 ふと目に入ったこのくんのムスコさんの感想を言うと何故か嵐ちゃんが張り合ってきた。 「いや、俺も負けてないと思う」 騎麻までが仲間に入り自分達のものを比べ始める。身長とペニスのサイズは関係ないと聞いたことがあるけど、この三人を見ているとそれは嘘だと思う。 「あんな堂々と比べれる先輩達ってやっぱ色々と規格外なんだろうね」 「お前も比べて来いよ」 「・・・わざわざ恥を晒しに行きたくない」 巻き込まれたくないとでもいうように隅に固まる凌に我関せずといった様子の要。 「響ちゃんもなかなか立派なムスコさんをお持ちで・・・」 「ふふふ、ありがとう」 「レイくんのはやっぱ外国人というか、何だか作り物みたい」 その後も暫く下半身の話は続き、存分に温まった頃に湯船から上がる。温まった体が暑く、お風呂上がりのレモネードは格別だ。俺達が風呂から上がるとタイミングよくご飯が炊きあがり、保温していたカレーも丁度いい具合に出来上がっていた。 猫舌の俺は温め直す前のカレーをよそってもらい、後のみんなは熱々に温めたカレーをそれぞれの皿に盛る。響ちゃん達がつくったサラダも並べられ夕飯のスタートだ。 『いただきます』 全員で手を合わせ食べ始めた。安ちゃん達のつくったカレーはとても美味しくみんなすぐにおかわりをし始める。騎麻が炊いた一升のお米もあっという間に無くなった。 「やっぱ食べ盛りの高校生の胃袋ってブラックホールだよね」 「予想はしてたけどあっという間に消えたな」 みんなで洗い物をすると後片付けは一瞬だった。勿論俺は見守っていただけなんだけど。 さて、ここからは海に続いての本日のメインイベントpart2となる、肝試し大会の始まりだ!

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