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※ 意地悪はよくない
ゆっくりと全身に広がる快感に下半身にも熱が集まってくる。少しづつ硬さを持ち始めたそれがお互いの身体の間で擦れるのが気持ち良く、自然と腰がゆらゆらと揺れる。
「何か当たってるんだけど?」
すぐにその事に気付いた嵐ちゃんがいやらしく笑いながら覗き込んでくる。しかも腰を掴み動きを止められてしまい、折角の快感が止まってしまった。
「当ててるんだけど」
「ははっそうかよ」
笑いながら腰を掴んでいた手を前に回してきて、緩く勃ち上がったそれを柔らかく握る。それだけでも強く湧き上がった快感に、思わず声が上がるのを抑えられない。
「あっ」
「最後にやったのが夏休み前だから、約二週間か」
道理で敏感なわけだ、と嵐ちゃんが俺の反応を見て呑気に言うけど、その間も動き続ける手に俺はそれどころではない。元々オナニーをしない俺だけど、嵐ちゃんと付き合い出してからは三日と開けずにエッチをしていたのに、今回は二週間ぶり。ただでさえ溜まっているのにやわやわと動かすだけで、強い刺激をくれない嵐ちゃんにどんどん焦らされた身体に熱が溜まる。
「もぉっ嵐ちゃんちゃんとしてっ」
ついに我慢の出来なくなった俺は自ら身に付けていた服を脱いでいく。すると現れたそれは完全に勃ち上がり、先端からは先走りが顔を覗かせている。嵐ちゃんの手を掴み自身へと導くとそのまま自分の手も重ねゆるゆると扱く。
「あっ・・・ん、気持ちぃ、」
「何でそんなにえろいのに自分だけじゃイけないのか不思議だよな」
そんな事を言われても俺だって分からない。自分で触っても気持ち良いとは思うけど、イくというまでの快感はない。それが嵐ちゃんの手だとすぐに出したくなるんだから、それの方が俺からしたら不思議だ。
そんな事を考えながらも止まらない手に限界が近づく。もう少しでイく、そう思った瞬間に嵐ちゃんが手を離してしまった。寸止めをされたことへの衝撃でつい嵐ちゃんを睨んでしまう。
「んな涙目で睨まれても可愛いだけだから」
「もうすぐだったのにっ」
「レイラ、いっぱい気持ち良くしてやるから、今日は俺もいっぱいしていいか?」
睨む俺の目元にキスをしながら嵐ちゃんが甘く掠れた声で聞いてくる。いつも俺ばかり何回もイかせて自分は一回しか出さない嵐ちゃんの珍しいお願いに、限界ギリギリの俺は特に考えずに何度も頷く。
それを見た嵐ちゃんが一度離した手をまた俺の先走りを大量に零すそれに添えると、先程よりも強く手を動かす。元々イく寸前だったそれはすぐに限界を迎え、嵐ちゃんの大きな手に欲望を吐き出した。
「っはぁ、はぁ、」
息を整える俺の頭を軽く撫で、俺を抱えたまま嵐ちゃんがベッドサイドの引き出しの中をゴソゴソと漁る。そしてそこから取り出したのはローションと、何故か綿棒。何で今綿棒?
不思議そうに綿棒を見つめる俺の視線に気付いた嵐ちゃんが、ニヤリと口角を上げながらその綿棒にローションをたっぷりと垂らす。ますます分からない行動にハテナを飛ばす俺をそっとベッドに横たえると、出して少し大人しくなった俺のペニスをまたやわやわと握る。
「前にお前、イきすぎるから体力がもたないって言ってただろ?」
「う、だって嵐ちゃんしつこいし」
「しつこいって・・・。まあ、だから今日は俺に付き合って貰うために、出すのを我慢してもらうから」
しかし言葉と手の動きの合ってない嵐ちゃんに揉まれ続けた俺のペニスは、完全に元気になってしまった。本当にわけがわからない。
そう思っていたのに嵐ちゃんの次の動きを見た瞬間、全てを理解してしまった。
「ら、嵐ちゃん!?ちょっと何しようとして、」
「これでお前のココ、塞いでやるよ」
あろうことか嵐ちゃんからの刺激で再び勃ち始めたその先端に、先程のローションを垂らした綿棒を押し当ててきたのだ。咄嗟に手を伸ばし上に乗る嵐ちゃんの身体を押し返すけど、先端に埋まりかけた綿棒の刺激に驚き身体が強ばる。
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