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※ 2
「おいで」
ソファーに座る嵐ちゃんの上に向かい合うように跨る。さっきよりも近付いたえろく微笑む顔がいやらしい。だけど俺はこの顔が好きなんだから大概だ。
「なに、可愛い顔してこっち見て」
「嵐ちゃんの顔えろくて好き」
「レイラも今えろい顔してるけどな」
そうなのかな?擽るように頬を撫でられると気持ちがいい。自然と首に腕を回してキスを強請る。俺はキスが好きだ。何だかほっとする。
キスに夢中になっていると頭や背中を優しく撫でていた手が下へと下がり、
「っ!」
お尻の下に回されたかと思うとそのまま嵐ちゃんが立ち上がった。必然的に上に乗っていた俺の身体も持ち上がり宙に浮く。急なことに驚いて嵐ちゃんにしっかりと抱き着くと、耳元に低めの心地良い笑い声が聞こえた。
そのまま進む先にあるのは寝室で、二週間ぶりのキングサイズのベッドへと優しく下ろされる。
「ソファーだと途中で身体が痛いって言い出すといけないからな」
「・・・痛くなるまでやらなきゃいいんじゃない?」
止めれるわけないだろ、そう言う嵐ちゃんが覆いかぶさるとまたキスをしてくる。先程一度お互いに出した筈なのに、また硬さを取り戻したものが二人の間で主張し合う。そのままゆっくりと唇から首に、鎖骨にと移動する熱い唇が胸元の突起へと辿り着いた。平らなそこの肉を寄せて、盛り上がった先端を舌でぐりぐりとされる。
「・・・ん、ふ」
空いている手で反対側も優しく摘まれると甘い痺れが走る。少し前までは人に触られることも無かったそこは、今では完全に俺の性感帯の一つ。それでも何だかそこは女の子の感じる場所、という気持ちが残っている俺からすると、ちょっと恥ずかしいのも確か。
いつの間にかローションを取り出していた嵐ちゃんの指がそっと後ろへと入れられる。一週間ぶりとはいえ、刺激され慣れたそこは嵐ちゃんを難なく受け入れる。
「ぁっ、、んっ」
「可愛い」
知り尽くした気持ちいい箇所を遠慮なく刺激されるとたまらない。相変わらず全力で俺を気持ち良くしてくる嵐ちゃんに、俺の身体は素直に喜ぶ。
見せつけるように乳首を舐めてくる嵐ちゃんの顔がえろすぎるし、その間も止まらない後ろへの刺激に身体がビクつく。
久々だからかゆっくりと丁寧に後ろを拡げる嵐ちゃんだけど、ぶっちゃけ我慢が出来ません。もう入れて欲しい。
「らんちゃん、」
「ま~だ」
俺の言いたいことを正確に理解してるくせに、まだ入れようとしない嵐ちゃんを睨みつける。しかしそんな事をしても効果は無く、ニヤリと口角を引き上げて俺の良い所ばかりを攻めてくる。
結局そのままもう一度イかされた。後ろだけじゃなく全身トロトロに快感に溶かされた所でやっと指が抜かれる。指なんかとは熱も太さも全然違うのに、散々慣らされたおかげで痛みも無くあっさりと入っていく。
「っ、はぁ」
余裕そうに見えていた嵐ちゃんから小さく漏れた吐息があまりに色っぽくて興奮する。常に色気を振り撒いている嵐ちゃんだけど、俺はこの低く掠れた甘い声が一番好き。
「なににやついてんの」
嵐ちゃんえろいな~って思って?えろくてかっこよくて優しい。ほんと嵐ちゃんって最高だよね。
「余裕そうじゃん」
「っ!ぁ、まっ・・・」
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