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ごめんなさい反省しています

「おいおい初日から寝坊は駄目なんじゃないか~?」 「・・・ごめんなさい」 反省してます。本当にごめんなさい。だから許して。 「ぎ、ギブ」 「まだ5分も経ってないぞ~」 今現在俺は正座で説教をされている真っ最中。目の前ではいつも通りだるだるヨレヨレのハジメちゃんが呆れ顔でこちらを見下ろしている。 言い訳するわけじゃないけど、昨日久々に嵐ちゃんと一緒に寝た俺は、びっくりするくらいよく寝れた。そりゃもうアラームが鳴っても電話が鳴っても全く気づかない程に。しかも俺だけじゃなく嵐ちゃんまで熟睡していたからどうにも出来ない。おかげで仲良く寝坊した俺達は始業式が終わってから登校した。 「休み明けだからってたるんでるんじゃないか~?」 「あ"ぁっ今は駄目だからっっ」 正座し慣れていない俺の足はもうすでに痺れすぎて感覚がない。その足を容赦なく揉みほぐしてくるハジメちゃんは鬼だ。なんとも言えないぞわぞわとした感覚が足から全身に駆け巡る。立ち上がって逃げようにも足に力を入れる事が出来ない。 「明日からは遅刻するなよ」 「・・・はぁい」 それから暫くの間ハジメちゃんにいじめ抜かれて、解放された時には息も絶え絶え。もう寝坊も遅刻も絶対しない。意地でもしない。 「初っ端からご苦労さま」 「ぁ、足・・・死ぬ」 「ははっ産まれたての子鹿かよ」 いやいや笑い事じゃない。正座があんなにしんどいとは思わなかった。まるで拷問。5分正座していただけで足の痺れが異常だ。そんな俺の様子を要は机に肘をついてにやにやと眺めている。とても良い笑顔ですね。 「何、休みボケか?」 「・・・嵐ちゃんを補充し過ぎた」 「あっそ」 聞いてきたくせに正直に答えたらこの反応。机からはみ出して伸ばしている足を蹴り飛ばしてやろうと思ったけど、足が思うように動かない。・・・そういや今俺子鹿状態だった。 「お前らって喧嘩になったりとかしねぇの?」 「俺と嵐ちゃん~?」 今のところ俺と嵐ちゃんは喧嘩らしい喧嘩はしたことが無い。というよりも、俺は元々喧嘩というもの自体をほとんどしたことが無いかもしれない。 「俺怒ったりとか苦手だから喧嘩もやだな~」 まあ拗ねることはあるけど、怒るのってそれ以上に労力使うよね?そんなことに使う程俺の体力には余裕がない。 まあ、まず喧嘩になるようなことが俺達の間では起こらないんだけど。 ・・・そう、起こらないはずだったんだけど。 「これはどういうことだ?」 iPhoneの画面を俺に突きつけるように見せてくる嵐ちゃんの表情は堅い。そこに見えるのは、つい数日前に撮影したばかりのT.KRNの新作コレクション。 その中の一つ、それは珍しく他のモデルとの絡みがあるショットで、しかもかなり攻め気味。相手の女の子は下着が透けるようなレースのミニ丈のキャミソールワンピで、上裸で下半身も肌蹴た俺。ソファにだらっと腰掛ける俺の上に、女の子が膝立ちで跨っているちょっとアダルトな構図だ。

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