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※ この熱はどこから
「すげぇな」
嵐ちゃんから素直に驚きの声が上がる。その視線の先にあるのが俺の、触ってもいないのに反応を見せる下半身。恥ずかしい。
しかも時間が経つにつれて確実に身体の熱が上がってきているのがわかる。
「とりあえず一回出しとけ」
「えっ、ぁ、待って、、ッ、」
ただでさえ身体中敏感になっているのに、一番敏感なそこを握りこまれ扱かれるとたまらない。強い刺激に我慢なんかする間もなく、あっという間に嵐ちゃんの手の中に熱を吐き出してしまった。
「はぁ、はぁ、やば、」
全 然 治まらない。むしろ一度イったせいで更に熱が集まってきた気さえする。気持ちいい、気持ちいいのに物足りない。
身体は俺の意志を全くと言っていいほど無視しているのに、何故か頭は冷静で、どうにも出来ない熱から助けて欲しくて嵐ちゃんを見つめる。
すると後頭部に手を回されグッと引き寄せられた。そのまま目の前に迫ってきた整った形の唇に思わず噛み付くようにキスをする。
「俺は気をつけろって言ったからな」
・・・自分だってちょっと興奮してきてるくせに。嵐ちゃんがバサッと豪快に着ていたスウェットを脱ぎ捨てて覆いかぶさってくる。その重みすら快感になってしまい刺激に身体を震わせる。
「ん、ふっぅ、」
服を脱がされ全身を緩く撫でられる。それだけでイったばかりの筈のペニスは元気いっぱい。少しでも強い刺激があればすぐにでもイってしまいそうなのに、こんな時に意地悪な嵐ちゃんが顔を出してしまった。
「らんちゃっ、も、ぉ!」
「だーめ」
「なんっ、で」
我慢出来ずに自分で扱こうとしても、それすら嵐ちゃんに阻まれてしまう。ぐるぐると出口を探して腹の中を渦巻く熱に頭が可笑しくなりそうだ。
そんな事を気にした様子もない嵐ちゃんは俺の反応を楽しむように、極々弱い力で決定的な刺激をくれない。
イきそうでイけない状態が続き、さっきまでほんのり残っていた冷静ささえもどこかへ行ってしまった。今はもうどうすればこの熱を吐き出せるのか、それしか考えられない。
自分では触らせてくれないのでさわさわと太ももを撫でていた大きな手を掴み、自らの主張する中心へと導く。そのまま上から一緒に握り込むと、それだけで痺れるような快感が突き抜けた。気持ち良すぎて止まらない手の動きに合わせて腰が揺れる。
「っぅ!!、っふ、ぁ」
すぐにやってきた絶頂に呆気なく二度目の精を吐き出す。
ーーーが、
「!!」
「まだ足りないだろ」
「っっ!ひゃっ、ぁあぁっッ」
さっきは俺の好きなように動かされていた大きな熱い手が、次は自分の意思をもって動き出した。でもその刺激はイった直後には強過ぎる。
しかも動きは徐々にエスカレートしていき、刺激から逃げるために嵐ちゃんから逃げようと藻掻く。
「っ、あっぶね」
「んぁッ、あぁっぁ、っは」
暴れ過ぎて危うく嵐ちゃんを蹴り上げそうになるが、寸前でそれに気付いた嵐ちゃんに受け止められた。危ないと思うなら手を止めて欲しいのに、避けながらも器用に刺激を続けてくるから、本当にタチが悪い。
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