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なんだこの可愛い生き物、そうか俺の恋人か

「あぁ~もう泣くなって、ほら」 「う"~嵐ちゃぁ~ん~」 助けを求めるように俺にしっかりと抱き着いてくる姿は可愛いが、早く泣き止んでほしい。 ゆっくりと頭を撫で背中を摩ってやると、その刺激すら辛いのか身体をビクつかせるが、離れる様子はない。そのまま小さい子供をあやす様にしていると、まさかのまさか、小さな寝息が聞こえ始めた。 ・・・え、 「・・・このまま寝るのかよ」 落ち着いたなら良いが、再び元気に勃ち上がっているものは放置で良いのか。いや、もう十分過ぎるくらいにイっているので、放置で良いなら良いんだが。 本格的に聞こえてきた寝息になんだか俺の方が脱力する。ぴったりとしがみついたままで寝てしまったレイラのせいで、未だに中にいる俺の半身を解放する事も出来ない。 (あぁでも・・・) 薬を抜く目的もあったが、ちゃっかり乱れるレイラに興奮していた俺はレイラの中に二回も出してしまった。 いつも通りゴムをしていなかったため体内に吐き出されたそれは、今も尚こいつの中にあるわけで。このまま放っておくと明日はもしかしたら一日トイレと友達状態になってしまうかもしれない。 「・・・シャワー浴びるか」 完全に夢の中に入っている様子の今なら、多分このまま風呂に連れて行って後処理をしても起きないだろう。 そうと決まればささっと済ませよう。流石に今回は俺も疲れた。まだ晩御飯を食べていないが、今日はもう寝たい。 「ん、・・・ぅ」 身長の割りに軽すぎる身体を抱え直し立ち上がった。その刺激に小さく反応を見せたが特に起きる気配がないのでそのままバスルームへと素早く移動する。その間も中に出したものが垂れるのを防止するために俺の息子は中に入ったまま。・・・俺の息子の正しい使い道はこんなんではないぞ。 その後はぬるま湯で互いの全身を流し、後ろも綺麗に洗ってやる。よし、これで明日のレイラの腹は守られただろう。まだ緩く勃ち上がっているそれも、この様子なら放っておけば治まりそうだ。 しっかりとタオルで水気をとり、もこもこのパジャマを着せて寝室のベッドに寝かせる。さっきまでの乱れ様とは別人の純真無垢そうな天使の寝顔。この半年ちょっとほとんど毎日眺めている表情だが、ぶっちゃけ何時間でも眺めていられる。 実は毎回先に眠りにつくレイラの寝顔を眺めるのが日課になっている。勿論起きている時は起きている時で可愛い。が、寝ている時の可愛さは次元が違う。 こんなもこもこのパジャマに違和感が無いって、なかなかそんな高校生いないぞ。 「・・・ん、」 しかもこいつの適温に設定してあるから寒くはないはずなのに、ピッタリと寄り添ってくるこの可愛い生き物はなんだ。俺の恋人か。そうか。 にしても、 「あっつ・・・」 レイラを抱き寄せたまま手探りでサイドボードからエアコンのリモコンを手にとり、温度を二度程下げる。二月だというのに汗だくになって目覚めるのは避けたい。 あ~疲れた。 (嵐太郎視点終了)

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