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反省しなさい

「で、何か弁解はあるか鷹」 「ぃ"だだだだっ!鴇君っ!ぎぶ、ギブ!!」 「阿呆だ阿呆だと思ってはいたけど、ここまでとはな」 「ぁ"ぁぁああぁあぁぁあっっ」 放課後の生徒会室に響き渡る悲鳴。声の持ち主は中等部から呼び出した今回の件の犯人、山野井鷹。 兄ののいちゃんにアイアンクローをされ悶絶中の鷹だけど、自業自得なので誰も助けるつもりは無い。というのも、兄に呼び出されて高等部へ来た鷹は早々に騎麻とのいちゃん、このくんに連行されるようにここに来た。で、昨日のチョコについての確認をとると・・・ 「あ!あのチョコ食べた?いや~盛り上がったでしょ~っ本当は俺も交ざりたかったんだけどな~!!」 言い終わると同時にのいちゃんの拳骨が飛び、今の状況に至る。なんというか、悪びれた感じが一切ない所がすごい。いや、褒めては無いけど。 「鷹のせいでケツとちんこが痛い」 「えっ!じゃあ責任とってマッサージでも・・・っ!!」 「しなくていい」 懲りない鷹の頭を次は嵐ちゃんバシっと叩いた。なんで兄弟なのにクールな兄貴的な雰囲気ののいちゃんとここまで性格が違うんだろう。高校生組からの説教(体罰込)も一切堪えた感じのない鷹に、最早みんな完全に呆れている。 結局説教は二時間近く続いた。しかも最後の方は怒られている側よりも、怒っている側の方が疲れているという謎の状況。 中等部の門限があるので鷹は正座で痺れた足を引き摺りながら帰っていった。しかも最後の最後に、 「レイラ君!今日の気怠い感じも俺すっげぇ好き!!」 「はいはいありがとう」 誰かさんのせいで昨日無茶をしたから、そりゃ気怠くもなるよ。誰かさんのせいで。ムカついたから痺れた足を思いっきり揉んでやった。 「本当うちの馬鹿が悪かったな・・・」 鷹が帰った後の生徒会室はみんなぐったりとしといた。中でも身内の恥を晒してしまったと落ち込み気味ののいちゃん。うんうん、気持ちはお察しします。 でも、ぶっちゃけ昨日の媚薬入のチョコが全くの知らない人からのじゃなかったことには安心した。いや、知り合いってのも問題なんだけど。あのアホな鷹の仕業だと思うと呆れはするけど気持ち悪さはない。俺としては媚薬にはいい思い出がないので、呆れるくらいが丁度いい。 今日は放課後も嵐ちゃんと一緒だったので寮まで一緒に帰宅した。昨日に引き続き普段より疲れた身体にふかふか過ぎるソファーは毒だ。バフっと倒れ込むように転がったが最後、動く気が一切起きない。このまま寝たい。 「こら、座れねぇだろ」 かなり大きめのソファーではあるけど、180cmを越える俺が寝転べば嵐ちゃんが座るスペースは無い。逆も然り。それは分かってはいるんだけど起き上がりたくないんだよなぁ・・・。 「んー」 「ったく、仕方ないな」 動きたく無さすぎて寝転んだまま嵐ちゃんに向けて手を伸ばす。起こしてアピール。呆れた顔をしながらもしっかり抱き起こしてくれて、かつ、俺を抱えたままソファーにドカッと座る嵐ちゃん。 「昨日のチョコあと一つ残ってるよ」 「やめとけ」 いや、食べる気はないけどね?

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