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体力の基本は睡眠でしょ

それにしても、マラソン大会まで約二週間しかない。どう見積っても俺が完走出来る気がしないんだけど。今までの人生で俺は、自分がやれば大体のことは出来る子なのは知っている。ただ、その大体の中に入らなかったのが痛いのが駄目なのと、体力が無いことの二つ。 普通の生活を過ごすためには問題無いくらいの体力はある。スポーツだって得意だし、運動が出来ない程の体力では無い。多分、燃費の悪さが原因なんだろうとは思う。例えば、みんながおにぎり一つで5時間動けるとしたら、俺は5時間動くためにはおにぎりが最低五つは必要だ。しかも1時間毎に食べないと無理。 「てかもうマラソンが俺に向いてない」 「1km毎に給水&糖質補給を用意してあげるから諦めな」 食堂で嵐ちゃんと騎麻、響ちゃんと晩ご飯中。余談だけど今いる寮の食堂は学園側の食堂よりも肉料理が豊富でオススメはスペアリブです。めっちゃ美味い。 「レイラ君の運動神経があればきっとどうにかなるよ」 「だといいんだけどな~」 あーここにいるみんなはきっと涼しい顔して10kmも軽く完走しちゃうんだからなー。なんで部活をしてるわけでもないのにみんなそんなに体力があるんだろう。 「やだな~明日も体育ある~」 寒い中での体育ってだけでも地獄なのに明日もひたすら走らされると思うだけで気が滅入る。嵐ちゃんが珍しく唐揚げを分けてくれても俺のテンションは戻らない。 「はぁ~・・・」 「かなり重症じゃないか?」 「俺も真斗もマラソン大会の事黙ってたからな・・・」 「相当マラソン嫌なんだね」 ため息をつきながら黙々と目の前のご飯を平らげていた俺には、二年生組のそんな会話は聞こえていなかった。 とりあえず明日の目標は7km目指そう。今日の5kmにプラス2km。ついでに言うと倒れる前にちゃんとギブアップしよう。 ん~、今日からの二週間は体力温存のためにもいつもより早く寝るようにしようかな?やっぱ体力の基本は良質の睡眠だと思うんだよね。普段から7時間は寝てるけど、ここはお肌のゴールデンタイム22時には寝よう。そしたら9時間は寝れる。 「え、どうしよう。俺更に肌がつるつるになっちゃう」 「どっからそんな話が出てきたんだ」 嵐ちゃんからすかさず突っ込みが入った。だって最近冬の乾燥で若干肌も乾燥気味だったし?ほんと若干だけど。 「嵐ちゃんも22時には寝るんだからね!一緒に美肌を手に入れよう!!」 「んな早くに寝れねぇよ」 ダメダメ。嵐ちゃんにも寝てもらいますよ。俺一人じゃ寝れないし。今が19時だから、部屋に戻ったらササッと風呂に入っちゃおう。ちょっとゆったりだらだらしてベッドに移動すれば21時になる。完璧。 そうなるとさっさと残りのご飯を食べてしまわないとな。そう思い止まっていた箸を動かし始める。あ~なんだかさっきよりもご飯が美味しく感じる。 「何だか分からないけど、元気になったみたいだね」 「単純で楽天的なのがレイラの可愛い所だからな」 「何故か美肌を目指し始めたけどな」 安眠の為にあおちゃんがこの前くれたふわふわのレオラビットのパジャマ解禁しよう。肌触りも温かさも抜群なんだって。

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