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※ たまには反撃させて
何だか心地良さで眠くなってきた。
「ぁ、んぅ、、」
「何寝そうになってるんだ」
とろんとし始めた頃に今まで触られなかった胸の突起を柔らかく指先で捏ねられた。そのままくにくにと指を動かされると、性感帯のそこからはじわじわと全身に快感が広がる。
ぼーっとするような気持ち良さに首筋を擽るように動いていた手を捕まえて口に含む。指先をそっと甘噛みした後に舌を絡ませるように動かす。
「、ぁ」
「こっち」
口の中から指を抜かれ、しっとりした唇で塞がれた。夢中になって舌を絡ませていると、下着の中に手を入れられ少し反応を見せるちんこを柔らかく揉まれる。強過ぎない緩やかな気持ち良さが心地いい。キスの合間に少しだけ目を開けると、こちらを見つめるアンバーの瞳と目があった。
嵐ちゃんはよくキスをする時に目を開けている。それに気付くと少し恥ずかしくて、でも欲情してるのがわかるその目を見るが好きだ。
さっきのゆっくりしようというのは、つまりはスローセックスということだったらしく、ゆっくりかつ緩やかな刺激にじわじわと気持ちが昂っていく。
いつもよりも余裕があるので、負けじと俺も嵐ちゃんへと愛撫を返す。
「ちゅ、ん、気持ちいい?」
「ああ、可愛い」
「んぅ?」
胸を舐めながら聞くと予想とは違った答えが返ってきた。俺としては毎回ちょっとずつ刺激を与えてる効果で、そろそろ嵐ちゃんも乳首が気持ちよくなってきていると思うんだけど。
でも俺は嵐ちゃんの弱点を知っている。
「っ!、こら、ッ」
少し上体を起こし、目の前の耳に噛み付く。そのまま耳の中へと舌を入れてくちゅくちゅと動かすと、耐えるようにぎゅっと体を抱き締めてくる。その反応が可愛くて反対の耳の穴を手で覆うように塞ぐ。そうすると余計に水音が響くらしく、我慢するような掠れた声が聞こえた。
うんうん、やっぱり嵐ちゃんは耳が弱い。いつもはやられっぱなしの俺だけど、この我慢する時の掠れた声がめちゃくちゃ好きだ。うずうずする。
「・・・やってくれたな」
「!!やっ、待って嵐ちゃん!」
にやにやしているうちに俺の攻撃のパターンが終わってしまった。
復活した嵐ちゃんによりひっくり返すようにベッドへと押し倒され、先程俺がしたように耳を舐められる。ビクッと大きく体が跳ねるけど、上に乗った大きな体に抑えられ抵抗らしい抵抗は出来ない。しかも空いた手がまだ触られていなかった後ろへと伸ばされる。
いつの間にか用意されていたローションで苦労すること無く根元まで入れられた長い指を無意識に締め付けてしまう。ゆるゆると、しかし気持ちいい点をしっかりととらえた動きに腰が浮く。
「ゃ、ぁあぁっあ、ア!」
「がんばれがんばれ」
「む、りぃ、、んんっ」
激しく責められている訳じゃないのに徐々に高められていた体は素直過ぎるくらいに反応する。肉厚な舌が耳を抉る感覚と、中をぐっ、ぐっ、と押される感覚が狂いそうなくらいに快感を呼ぶ。
もう俺の下半身は先走りでドロドロだ。もしかしたら軽くイっているのかもしれない。それくらいに見えていない下半身からはぐちゅぐちゅと濡れた音が響いている。
嵐ちゃんが満足したように顔を上げた時には、俺はもう息も絶え絶えの状態だった。
「まだへばんなよ」
・・・今は嵐ちゃんのえろいにやり顔が悪魔の微笑みに見える。
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