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どこに居てもやることは変わらないね?

カフェを出て表通りを歩きながら、よくみんなで遊んだストリートバスケのコートへと行ってみることにした。 「俺は負けないぞ。日本人の粗チンなんかじゃレイラが満足するわけないだろ」 「ちょっと、ジェイデン下品よ」 「そうだよジェイデン、嵐ちゃんのちんこは規格外サイズなんだから」 「・・・レイラ、一回静かにしてて」 ずっと嵐ちゃんに喧嘩を売り続けるジェイデン。でも嵐ちゃんはあまり気にしていない。軽く口角の上がった余裕の表情が、余計にジェイデンを煽っている。・・・多分わかっててしてるんだろうけど。 「マイエンジェル・・・もう純潔の処女じゃないのか・・・」 「ジェイデンちょっとキモい」 「あまりうちの弟で変な妄想しないで」 うん、ちょっとキモい。ジェイデンがこんなに拗らせているとは知らなかった。カエラとサハラがジェイデンから俺を守るように壁をつくる。鉄壁のお兄ちゃんガードマン。 「ルイスとエミリアは知ってたんだね」 「まあな。お前らが日本に行ってからのこいつは酷かったからな」 「毎日“俺の天使がいなくなった〜”って大変だったのよ」 ・・・うん、それは大変そうだ。そんだけ好きだったってなら、よくずっと隠してられたよね。いきなりのこの態度はちょっと戸惑うけど。 「だって年齢は3つ違いでも見た目は10歳くらいにしか見えなかっただろ!?」 「え!ひど!!」 「手なんか出してたら俺はぺド扱いで逮捕されちまう!!」 確かに成長期前の俺は同年代よりも小さかったけど、幼児扱いされるのは心外だ。 みんなで騒ぎながら歩いていると目的のバスケコートにはすぐについた。タイミングよくコートが一つ空いていたので、折角ならとみんなで3on3をすることにした。隣のコートの少年が余っていたボールを貸してくれたので、チームを分けて対戦開始だ。 「お前らはバラけろよ!」 「均等にだぞ!」 俺とカエラ、サハラの実力を知るジェイデンとルイスに俺達が同じチームになるのは禁止された。エミリアは参加しないようなので、チームは俺嵐ちゃんルイスとカエラサハラジェイデン。多分チームの強さは同じくらい。かなりいい勝負が出来そうだ。 「嵐ちゃん、ルイスがんばろ!」 「あぁ」 「おっしゃやるぞ!」 ゲームは予想通りの接戦で、点を取っては取られを繰り返す。俺が遠くからシュートを決めればカエラがレイアップでシュートし、嵐ちゃんがリバウンドを取ればサハラが隙をついてボールを奪う。ジェイデンはパワーで押し込む派で、身長の高いルイスはちょっとジャンプしただけでダンクが決まる。 ここでも嵐ちゃんに闘志をメラメラ燃やしているジェイデン。飄々とした表情でそれを交わす嵐ちゃんが面白い。案外嵐ちゃんはこの状況を楽しんでいるみたいだ。 結局最後はなかなか決着がつかなく俺の体力切れで強制終了。なかなかいい運動だった〜。 「相変わらず軽々とダンク決めるな」 「嵐ちゃんだって余裕じゃん」 エネルギー切れの俺は嵐ちゃんにもたれ掛かる。動き回って暖まった体はほんのり汗ばんでいて暑い。 エミリアがいつの間にか買ってきてくれたドリンクを有難くもらって、次は何をしようと考える。昼前にカフェで集まってから今はまだ16時前。 「よし、呑みに行こう!」 まだ時間は早いけど折角久々の再開だから。この辺りにはTOKIWAで経営している店も多い。十六弥くんのテリトリー内であれば俺達も酒が呑めるので、今日は元々呑むつもりだったのだ。 「お!いいな!」 「運動した後の酒は美味いぞー!」 「ワインの美味しいお店がいいわ!」 むふふ。今日は嵐ちゃんを酔っ払わせたい。一度しかしっかりと酔った嵐ちゃんは見たことがないけど、酔うといつもよりちょっとだけ子供ぽくなって可愛いんだ。すでにカエラとサハラには協力をお願いしてるから成功間違いない。 今夜は酔った嵐ちゃんといちゃいちゃするぞ! 「何にやにやしてるんだよ」 「んふふ、今日はいっぱい呑もうね」

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