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※ 気づいてお願い!

座っていた状態から仰向けに寝かされ、更に深くまで嵐ちゃんが入り込んでくる。ぐっと奥を突かれるたびに先走りが溢れ腹を濡らす。大きくグラインドしては深く挿され奥を刺激し、掻き混ぜるように腰を回され、予想の出来ない不規則な動きに目の前がチカチカする。 奥の奥まで余すことなく擦り上げられ突き抜けるような刺激に目眩さえ感じる。しかし、揺さぶられながら感じるもう一つの感覚に、嫌な予感がした。 「アァっ、ゃ、だめ、!、んぁっ」 「気持ちいいだろ?」 気持ちいい。確かに間違いなく気持ちいい。でも駄目なのだ。今快感と同時に感じているのは、紛れもない、 “ 尿意 ”。 ほんの一時間前まで久々にかなりのアルコールを摂取していた。その量は十六弥達の普段の摂取量までは及ばないが、通常なら十分過ぎる程の酒を呑んだのだ。 大量の水分をとったらやってくるのが尿意。それが当たり前の生理現象なのだから。しかし今はまずい。非常にまずい。流石に17歳にもなっておもらしなんてした日には立ち直れない。 「ぁっ、嵐ちゃん!、待って、ストップ!!」 「っは、無理」 無理じゃない、無理じゃないよ嵐ちゃん!!俺の静止の声など気にしない様子に泣きそうになる。いつもなら異変に気付いてくれるはずが、今の嵐ちゃんは酔っ払いなのだ。嵐ちゃんの気持ち良さそうな顔も声も、今だけは焦りにしかならない。 「やっ、!ぁ、あっ、だめだって、、んぅっ」 しかも残念なのがこの状況でも感じてしまって力の入らない俺自身。嵐ちゃんが動くたびに気持ち良さで力が抜けてしまう。今はまだ勃っているから漏れることはないが、このままイってしまえば間違いなく大惨事だ。 意識すればする程トイレに行きたくて仕方ない。だからと言って気持ち良さだけを感じてイってしまえば一巻の終わり。俺が助かる術は嵐ちゃんを正気に戻すか、嵐ちゃんがイくまで我慢するかの二択しかない。 (え、俺大丈夫かな・・・) 本格的に泣きそう。目の前の甘いながらも雄が全開となっている顔が徐々に涙で滲んできた。 気持ち良さと尿意の葛藤は今どれくらい続いているのだろう。変わらず俺のいい所を的確に攻めてくるせいで、もう何が何だかわからなくなりそうだ。僅かに残った理性もいつまでもつかわからない。 「、ん、、そろそろイきそ、」 「!!」 その言葉と同時に強く奥へと打ち込まれた熱すぎるものに一瞬意識が飛びかけた。どうにかギリギリで堪えたが、ぐぷっと音を立てつつ最奥を行ったり来たりする刺激は言葉で表せない。 確実に普段なら豪快に熱を吐き出しているその刺激を咄嗟に自分で自身の根元を掴み堪えた。 「ゃ、ぁぁあぁあっ、、くっ、ぅ!」 「っ、!、、はぁ」 一際強い突きと共に熱いものが腹の奥へと流れ込む。同時に熱い吐息を吐きながら脱力した嵐ちゃんが優しく髪の毛にキスを落としていく。 が、甘いその雰囲気に浸る余裕は今の俺には1ミリもない。 「うっ、ふぇ、、らんちゃ、」 「・・・え、どうした」 イって少し余裕が出た嵐ちゃんがやっと俺への異変に気づいた。驚いた表情の先にはドバドバと涙を流しながら自分のちんこの根元を押さえる俺の姿が。どうにか耐え抜いたが、もう限界なんか突破している。 「も、でちゃぅ、、」 「え、、、でちゃうって、、!!、ちょ、はぁ!?」 異常な光景にテンパりながらもどうにか事態を察知した嵐ちゃんが、慌てて後ろから自身を抜き俺を抱き上げた。・・・その動作に悲鳴を上げながらも持ち堪えた俺を褒めて欲しい。 嵐ちゃんが慌てて向かった先は部屋に取り付けられたシャワールーム。限界の俺も文句なんて言えない。

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