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※ 今すぐ土に還りたい
「悪いっ」
「、ゃ、もぅ無理ぃ!、、っひゃぁあぁ!!、」
根元を押さえるのが精一杯の俺は我慢のし過ぎで腰が抜けて自分で立つことすら出来ない。後ろから抱きかかえている嵐ちゃんが足を曲げて太腿で俺のお尻を支える。
「ぁ!だめ嵐ちゃん!!でちゃ、ぅ、!!!」
「ここなら大丈夫だから」
全然大丈夫じゃない。そのまま出せば確実に嵐ちゃんの足にかかってしまう。しかしもう限界を突破していたそこは、シャワールームに着いた安堵のせいか押さえていたはずなのに隙間から白い液を飛ばした。そうなってしまえばもう止めることは出来ず・・・
「ぁ、、やだ、、ん、ッぁぁあぁあっ」
ショワァァァ・・・という音と共に我慢していた分大量に溢れ出す黄金色液体。止まらない音と熱く足を伝うそれに涙まで止まらない。視界には俺から出たそれが支える嵐ちゃんの太腿に広がる光景がしっかり映っており、羞恥心と開放感で頭がパンクしそうだ。しかも勢いが治まってきたそこを、出し切らせるように後ろから延ばされた手に軽く擦られ俺はもう瀕死。
「悪いな気づかなくて」
そう言いつつシャワーで汚れた下半身を流されると居た堪れない。先程から決壊している俺の涙腺はもうパニック状態だ。
「むり、やだ、もう死ぬ」
相変わらず嵐ちゃんに支えられたまま号泣する俺に困った表情の嵐ちゃん。
ベッドでのおもらしは免れたがもっとひどい、嵐ちゃんの上に洩らしてしまった。流石に引く。立ち直れない。死にたい。
「気にするなって」
「ひっく、ぅ゛う〜・・・、無゛理゛ぃ〜〜」
絶対嫌われた。流石の嵐ちゃんだって自分の上でおしっこする奴なんて無理だと思ったはず。もうダメだ。今すぐ土に還りたい。
「それに」
「、!!ぇ、なんで、、」
ぐっと抱き寄せられ背中に当たる熱いものにびくっと驚く。え、なんで、どういうこと・・・
「・・・泣きながら洩らしてるの見て、ちょっと興奮した」
「!!嵐ちゃんが変゛態でよ゛かっだぁ〜〜っ」
とりあえず嫌われていないらしい。
安堵と一緒に嵐ちゃんの変態具合を再確認させられ、結局シャワールームでもう1ラウンドしてからベッドへ戻った俺達。
もう身体は一切動かないし、泣きすぎて目も頭も痛い。明日というか、今日は朝から予定があるのに時計はすでに3時を指している。
「別に俺、お前のどんな姿見ても平気だから」
「・・・俺は平気じゃないよ」
俺にだって人並みの羞恥心があるんだ。思い出しただけでも今すぐ恥ずかしくて逃げ出したい。こんな形で嵐ちゃんの愛と変態具合を知りたくはなかった。
「もし俺がお前の中に洩らしても、別に嫌いにならないだろ?」
「え、ごめん、その状況はちょっと嫌かも」
確かに嫌いにはならないけど、そんな状況には出来れば一生なりたくない。え、なんで俺の中に洩らすの?別に今の例えなら俺の上で良くない?なんで中でしちゃうことになったの?
・・・嵐ちゃんが変態なのは知っていたけど、ちょっと一回ちゃんと話し合った方がいいのかもしれない。
「人権はきちんと主張します」
「いや、流石にやらねぇよ?」
とりあえず、お酒は程々が一番だということを学んだ日だった。嵐ちゃんに呑ませ過ぎるのも止めようと思う。
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