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騒がしい奴がやってきた

「いいなイギリス!楽しかった?」 「めちゃめちゃ楽しかった〜毎日飲み会三昧!」 「そりゃいいな」 「も〜二人共悪いなぁ」 GWはみんなそれぞれ楽しい休みを過ごしたみたいだ。いやー、それにしても・・・ 「なんで鷹が教室にいるのかな」 「レイラ君ひどいよぉぉぉ!!折角デートに誘おうと思ったのにGW中全く会えなかったんだからぁぁあぁぁあ!!!」 昼休みになると同時に教室にやってきた鷹と、多分付き添い兼監視役の真斗。普段あまりない光景に2-Sのみんなは興味津々だ。 「レイラ、ハンバーガー5つで足りる?ポテトもあるけど」 「ありがとう真斗!」 さっき真斗達が教室に来る前に食堂で買ってきてくれた昼食を有難くもらう。余談だけど、最近食堂にはテイクアウト可能なメニューが出来た。この学園の生徒は自炊をする人が少ない。だからほとんどの生徒が食堂を使う。でも、折角天羽学園は自然豊かな場所にある。 たまにはお弁当を持って外でピクニックでもしたいな。そうお願いしたら翌日にはハンバーガーやサンドイッチやホットドッグなどの軽食からガッツリ系のお弁当まで。仕事が早いね。 「ねぇ〜〜〜無視はだめ!レイラ君俺の事も見て!!」 「・・・もぉ、GWは居ないって前々から言ってたじゃん」 流石にそろそろうるさい。大半が食堂に言っているとはいえ教室内は俺達だけじゃない。 「歓迎会で折角レイラ君とのデート勝ち取ったのに!」 うざいくらい抱き着いてくる鷹にため息が出る。別に鷹とデートが嫌な訳では無い。疲れるだろうけど。鷹のことは嫌いじゃない。ちょっと面倒だろうなとは思ってるけど。 「わかったよ〜、次の土曜日遊園地でどう?」 「え!!遊園地デート!?最高ーーー!!!」 一瞬で機嫌が良くなった鷹を見て、呆れつつもつい笑顔がこぼれる。鷹は馬鹿だけど素直だ。それは鷹のいい所だと思っている。 なんだかんだ自分より図体のデカい鷹のことも、歳下だと思うと可愛いのだ。これで俺よりも小さくてセクハラが減ればもっと可愛いと思えるのだが。 「レイラ君スカート穿いて欲しいなー!絶対似合うよね!フリフリとかじゃなくてタイトなやつ!!」 「似合うけど穿かない」 「えぇっそこは穿いてよ!!」 やだよ。女装するなんて約束はしてないもん。しかも遊園地に行くなら俺は断然スカートよりパンツで来る子の方が好きだ。動きやすいショートパンツにスニーカーなんかがいいと思う。 「そういや去年の運動会以来レイラの女装見てないな」 「あれは可愛かったよね〜」 「俺が女装しょっちゅうしてるみたいに言わないでよ」 要と凌に懐かしむような目線を向けられるけど、やらないよ?そんな話するとまた鷹が興奮しだすんだからやめてよね。 「俺は忘年会でレイラの女装見たけど」 「真斗くんちょっと黙って」 そういやTOKIWAの忘年会の初っ端に女装でアカペラ披露したな。忘れてたけど。あの時十六弥くんにわたされたワンピースはカレンちゃんのデザインだった。完全に十六弥くんとグルだったんだ。良いんだけどね、別に。 「みんなズルいっすよ!!俺もレイラ君の女装生で見たいのに!!」 「俺は一応身長180あるんだけど。そろそろ女装も限界じゃない?」 「全然余裕っす!!まだ俺より小さいし!!」 鷹がデカいだけだし。なんかちょっとムカつく。

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