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俺の母性を擽るな

体育があった日は眠い。今日は昨日頑張ったおかげで生徒会は休みだったので、授業が終わるとすぐに寮に帰った。嵐ちゃんはまだ帰っていなくて静かな室内。バフっとソファーに倒れ込むと全身の力が抜ける。 (眠い・・・嵐ちゃん早く帰ってこないかな・・・) 嵐ちゃんがいつも使っているクッションに顔を埋めるとほのかな柑橘の香りがした。それだけで心がぽかぽかと温まる。 「・・・ィラ、風邪引くぞ」 「ん〜〜、」 いつの間にか寝ていたらしく、頭をゆるゆると撫でられ目を覚ます。 「おかえり嵐ちゃん」 「ただいま。一人で寝てるの珍しいな」 時計を見るとまださほど時間は経っていなかったが、確かに一人の時に眠れたのは久々だ。余程疲れていたのか、嵐ちゃんの匂いが安眠効果があるのか。でも、 「嵐ちゃんちょっと昼寝しよ〜」 「つってももう夕方だけどな」 「ちょっとだけ〜」 起きてすぐだけど殆ど寝ていないのでまだ眠い。折角最強の安眠効果のある嵐ちゃんが帰ってきたのだから寝たい。ちょっとだけ。夕飯までの2時間だけ。 「体痛くなるからベッドに行こうぜ」 身長は伸びたが殆ど変わらない体重の為、軽々と抱き抱えられて寝室に移動する。皺にならないように制服は脱いで下着だけの状態で布団に入ると、同じく下着姿の嵐ちゃんに引っ付く。俺より高い体温が気持ちいい。 (嵐太郎視点) こんな夕方の時間に昼寝をして夜が眠れなくなっても知らないぞ。まあ、レイラの事だから夜寝れないなんてことは無いだろうが。 出会った頃は10cm以上あった身長差も一年でだいぶ近付いた。俺はもうそこまで大幅に身長が伸びることは無いと思うが、こいつはまだまだ伸びるのだろうか。出来れば俺としてはそろそろ成長を止めて欲しい。 身長に対して体重が追いついていないせいか厚みのない体。それでも骨骨した印象のないしなやかな筋肉があるそのスタイルが不思議で仕方ない。たまにレイラの骨と内臓は普通の人間より重量が無いのではないかと思う。本人としては軽すぎる体重を気にしているようだが。 それにしてもいつもながら人の腕を枕にして気持ちよさそうに寝る。顔にかかっている髪を軽く後ろに梳くように撫でる。 (可愛い顔で寝ちゃって・・・) 俺の腕に押し付けている頬がむにっと押されて、唇が少し尖っている姿が何とも言えない可愛さ。そのとがった唇の弾力を親指でぷにぷにと楽しむ。 「、ぅ〜・・・?」 ぱくっ 親指が食われた。寝ぼけているのかそのまま舌を絡めながら吸われる。ちゅぱちゅぱと人の指を吸う姿は完全に赤ちゃんだ。 「ばぶちゃん・・・」 無いはずの母性が擽られる。だが、あまりに吸われすぎるとふやけそうなのでキリのいいところで指を引き抜く。なんだ、その不満そうな顔は。代わりにキスをしてやると満足そうにふにゃりと笑う様子が視界に入った。先程の親指のように下唇をむにゅむにゅ吸われる。 (あ、やばい勃ってきた) あまりの可愛い姿に正直な息子がつい反応を見せる。今すぐセックスがしたい。が、寝たばかりのレイラはなかなか起きない。昼寝と言ってはいたが、ほっとけば朝まで寝るだろう。しかも今はまだ寝たばかり。起こすのも可哀想である。 ムラムラした気持ちとこのまま寝かせてあげたい気持ちとで悩んでいる間も、唇をちゅーちゅー吸われている。 そんなに吸うならどうせならちんこを咥えさせてやろうか。 (嵐太郎視点終了)

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