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今日も変わらずみんな元気です
「レイラー!!」
「レイラちゃんー!!」
家に着くなり大きな声を上げて突進してくる双子。そんなに大きな声を出さなくても聞こえてるっての。ぎゅうぎゅうとダブルで締め付けるようなハグをされ、内臓がれろっと出てきてしまいそうだ。
「相変わらず元気いっぱいだな〜・・・ってか和彩、なに、成長期?」
「気づいた?正月から8cm伸びたよ!」
「愛紗も3cm伸びたの!」
「へぇ〜すごいじゃん!おっぱいも大きくなった?」
「ばか!!」
俺も成長してるけど中学生の和彩達も成長期の真っ最中のようだ。まあ、まだ当分は俺より小さいけど、いつか抜かれる日が来たら悲しいな・・・。俺の中の十六弥くんとカレンちゃんの遺伝子の伸び代に希望を託そう。
「レイラ・・・お前それはセクハラだぞ」
「亜津弥くんだって昔会う度にちんこに毛が生えたか聞いてきてたじゃん。一緒だよ」
「あぁ、一向に生える気配が無いから可哀想で聞くのやめたんだよ」
「生えてるんだよ一応!!」
基本的に常磐家はみんなデリカシーが無いというか、何に対してもオープン過ぎる。海外では元々毛を剃ってる人が多いから何も言われなかったのに。日本での生活がメインの亜津弥くんには会う度にいじられていた。確かに薄いけど、生えてるんだよ一応。なんなら十六弥くんだってつるつるだ。
「みんな元気そうね〜!」
「暑いけど体調崩してないかい?」
「もうっ、和彩も愛紗も落ち着きなさいよ〜」
はしゃぐ双子の後にゆっくりとマイペースに現れた玲弥ちゃん麻紀くん柚乃。みんなアメリカからの長旅でちょっとおつかれ気味だ。
アメリカでは夏休みが大体6月頃に入って約2ヶ月半程続く。去年は向こうで過ごしていたみんなも、今年は日本で一緒に過ごすことにした。
「おーおーうるさいのが来やがったな」
休日完全オフモードの十六弥くんのご登場。普段は大企業の社長というすごいポジションにいる十六弥くんも、休日はハーフパンツにタンクトップというスペシャルラフな格好が標準装備となる。
「美味しいお酒買ってきたわよ!」
「やるな。俺も良いの手に入れといたぜ」
「俺も良いつまみ仕入れといた」
常磐家最強三兄弟は会ってそうそう今夜の飲み会のことで頭がいっぱいなようだ。いいなお酒。俺も飲みたいな。
「十六弥くん」
「だーめ」
駄目だった・・・。まだ言ってないのに・・・。まあ元々駄目元だったけど。夏休みの初日は騎麻達も一緒に飲み会に参加したのになぁ〜。今日は和彩と愛紗、中学生組がいるから駄目か。
「おちび達〜暑いしプールで遊ばないかい?」
「「遊ぶー!!」」
既に水着姿の騎麻がみんなを誘いに来た。俺も折角だし泳いでこようかな。本家で過ごす時は大体だらだらしているかティノと遊んでいるかプールでのんびりするのがお決まり。今日はティノもプールに入れてあげよう。
「柚乃も行く?」
「そうね、折角だし行こうかしら」
真斗も部屋にいるだろうから誘おう。本家のプールは室内プールだから、天気も日差しも気にしなくていい。
「カレンちゃんも誘お。玲弥ちゃんもどう?」
「いいわよ」
「おい、俺らも誘え」
「そうだぞ、攻めたビキニパンツ履いてやろうか」
「やだよ」
カレンちゃん達のビキニは見たいけど亜津弥くんのビキニはちょっと、ってか普通に遠慮したい。
「十六弥くんプールサイドから投げるやつやって!」
「お前デカくなったから投げにくいんだよな〜。間違えて地面に落ちても文句言うなよ」
「えぇ!?」
それは流石に無理だよ。
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