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※ スイッチはどこに?
「え、なにゲイバーでも開くの?」
ゴスロリにチャイナにドレスの女装した男の集まりなんて異文化交流というよりも異種族交流に近い。つい、その謎の光景にもしかして新しい事業として、そういったものにでも手を出すつもりなのではと思ってしまった。だってワイングラス片手にカエラのスカートを捲っている十六弥くんは、癖の強い怪しいオーナーにしか見えない。
「ただの趣味よ」
「男臭くなってきた息子達を弄りたかっただけよ」
「おもしろそうだったから」
・・・ただの遊びだった。
その後は結局いつも通り大人達の宴会が始まり、タイミングを見て俺達は抜け出した。部屋について無言で服を脱ぎ捨てていく嵐ちゃんに少し苦笑い。相当我慢していたみたいだ。
「嵐ちゃんここにメイク落としあるからね」
ゴシゴシと顔を擦る嵐ちゃんを横目に外したウィッグを絡まないように適当にテーブルの上に置き、自分もメイクを落とそうとメイク落としに手を伸ばす。
「レイラ」
「ん?」
後ろから抱きしめられ大きな手にクイッと顎に上げられる。その視線の先には先程まで不服そうにぶすくれていた嵐ちゃんが、ギラついた熱を含んだ目でこちらを見ていた。
「・・・どこでスイッチ入ったのかなー?」
さっきまでそんな雰囲気はなかった。むしろ今すぐふて寝しそうなくらいのテンションだったはずなのに、どこからその熱はやってきたのだろう。
そんなことを考えていると元々近くにあった顔が更に近づき唇が重なる。いつもと違う、口紅と多分嵐ちゃんについたメイク落としのほろ苦い味。
「似合いすぎ」
「ありがとう?」
何度か角度を変えて口付けを交わした後、まぢまぢと顔を覗き込まれる。元々中性的な見た目なのは自覚している。かっこよくも可愛くもなれる俺、お得です。
ベッドに連れられ、向かい合ったまま嵐ちゃんの膝の上に座る。腰に回されていた手が徐々に下がりスカートの中へと潜り込む。そのまま弾力を確かめるように、俺の対して柔らかくもないお尻を揉んでくる。
「楽しい?」
「一生揉んでられる」
それはちょっと嫌だな。暫くの間好き勝手にお尻を揉み満足したのか、また唇がぶつかり合う。ほんのり開いた隙間から厚くて長い嵐ちゃんの舌が入り込み、上顎の裏をなぞられればつい甘い声が漏れる。
「レイラ、下脱いで。タイツとパンツだけ」
「・・・えっち」
いつもと違う格好に少なからず興奮した様子の嵐ちゃん。でも、多分俺もいつもと違うこの状態に少し興奮している。
ぴったりと肌に張り付くタイツと肌の間に親指を差し込み、ぐっと下に下げる。そこから現れるのは見慣れた自分ですら眩しいと感じるような透き通る白い肌。すらっとした細長さはあるが、女性的な丸みはない。
まだ残るパンツに手をかけようとしたら、嵐ちゃんの手が伸びそれを阻止された。
「?」
「ちょっとそのまま」
そういうとスカートを端を掴みぺらっと捲りあげた。・・・まあ俺も男なのでその気持ちはわからなくもない。というか、俺もやると思う。
「ごめんね普通のパンツで」
「これはこれで」
こんな格好はしているけど、残念ながら見えない所まで可愛くはないのだ。それでも満足そうにしているので嵐ちゃん的にはありなようで。ご機嫌で残ったパンツも嵐ちゃんにより脱がされ、ぴょこんと少しだけ反応したものが顔を出した。まだ反応の小さなそこを揉むように刺激される。
「んっ」
体温の高い手のひらで包み込まれるとそれだけで気持ちがいい。刺激されるままに質量を増していく。素直なので。
「もう濡れてきた」
「ぁッ、ん、、ひゃっ」
先端の穴を親指で抉るように動かされると、驚きで腰が引け目の前の体に抱き着く。何度も弄られたせいで刺激に敏感なそこを、急に遠慮もなく攻められればたまらない。
「あっ、それ、、ゃだっ、んんっ」
「腰揺れてるけど」
「ふ、、ぁ、つょ、ぃって!っ」
くちゅくちゅと小さい音をたてるが刺激の強さは目の前にちかちかと光が飛ぶ程に大きい。
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