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第2話 塔野と俺 R-18

あれからずっと男の先生等に「良い匂い」ですねと言われる。 挙句にはスキンシップの激しい人にお尻を揉まれたりもした。 俺はゆっくりとあの香水の効力に気付き始めていた。 「もしかすると、アレは男に効き目がある香水なんじゃ。」 昼休憩にお昼を男に会わない為に摂る。 それにしても、あの香水の効力が分かってしまった今、俺はどうするべきなのだろうか。 このまま、黙ってそれを受け入れれば良いのか。 嫌、それは絶対に嫌だ。 偏見はしていないが俺には降りかかる事の無い事例だった。 ガチャリと扉が開き塔野が入ってくる。 俺に気付くと迷わず俺の元にやってくる。 身構えていると塔野は無言のまま俺の隣に腰かけた。 気まずい沈黙が流れる。 耐えきれず俺は自分で手作りをしたお弁当を頬張る。 「おい、お前・・・それ、誰が作ったんだ。」 「え・・・・あ・・・じ、自分で作ったけど・・・それが、どうかしたか?」 「彼女は居ないのか。」 「彼女は・・・・・・・・その・・・・・。」 一度も出来た事無い何て言えない。 俺が口籠っていると塔野が俺の胸倉を掴み上げる。 「居るのか居ねぇのかはっきりしろ!!」 「ひっ・・・・い、一度も出来た事・・・・・ないっ。」 涙目になりながら答える。 まさか、教え子にこんな事を言わされるなんて思いにもよらなかった。 塔野は満足したように俺の顔を見て手を離す。 「そうか、なら良いんだ。  思い通りにお前をグチャグチャに出来る。」 「え?  塔野、暴力は良くないぞ!  幾らイライラしているからって!!」 俺は弁当を自分の脇に置いて座ったまま後退りする。 けれど、塔野は俺の言葉など一切気にしていない様子。 俺は塔野の肩を掴まれ押し倒される。 余りの恐怖に俺は固まるしか出来なかった。 「と・・・塔野っ・・・・。」 「俺から逃げられると思うなよ。  いいか、俺は今からお前を犯す。」 今、何と言ったのだこの男は。 俺は自分の耳を疑った。 今さっき、俺の耳には「犯す」と言う単語が聞こえたが気のせいだろう。 そうだ、気のせいだ。 シャツのボタンが丁寧に外されていく。 俺はそれを見て完全に思考回路が停止する。 今、俺は脱がされている。 塔野の「犯す」と言う発言は本当の事だという事が。 「と、塔野待て!」 「俺はコイツと決めた奴には有無は言わせない。  安心しろ、お前と決めたからには浮気はしない。」 「そもそも、俺達は付き合ってないだろ!」 「今から付き合う。」 塔野には何を言っても無駄だと言う事が今、理解できた。 俺は一体どうすれば良いのだろうか。 でも、何故か体が言う事を聞かない。 体が火照る様な感じがする。 そして、何よりも抵抗しようとは思わないと言う事だ。 されるがままに全裸になった。 何故か勃起している俺の息子を見て俺は絶句する。 けれど、塔野は満足そうに微笑むだけだ。 「ふっ・・・良い子だな。」 そういわれるだけで顔が赤くなる。 蕾に指が当てがわれ容赦なく俺の中に入り込んでくる。 突然の刺激に俺は背中を仰け反る。 「ぁっ・・・ん”っ・・・。」 「何だ・・・これなら直ぐに入りそうだな。」 「え・・・む、無理っ! 何度も指が往復する。 けれど、俺は抵抗よりも快楽が押し寄せる。 もう、頭の中で何も考えられない。 「そろそろ、良いだろう。」 塔野の下着の下から鬼の金棒の様な大きさの息子が出てくる。 それを、蕾に当てて一気に突き上げる。 「はぁんっ!!!  やぁっ・・・・い・・・・んぁ。」 「くっ、キツイ・・・・。」 「塔野、ぬ・・・抜いてぇ。」 「今更、抜ける訳ないだろうが。」 塔野は激しく腰を打ち付ける。 バチン、バチンと音を立てて俺の奥に塔野が入ってくる。 死にそうになる程に快感が押し寄せてくる。 「あぁん!  らめ、らめぇっ・・・・出るっ・・・何か出るぅ。」 塔野の胸を押して離れようとするが塔野はそれを許そうとはしない。 俺を抱きしめてさらに奥に入り込んでくる。 塔野が思いっきり俺の奥に打ち付けた瞬間に俺は果てた。 人生で初めてのセックスが男だなんて吃驚だ。 その瞬間だけそんな言葉が頭の中に浮かび上がる。 「ばっ、そんなに締め付けるなっ」 塔野が慌てた様子で腰を引こうとした瞬間に腹の中に温かい物が注がれる。 俺は仰け反り塔野と共に倒れ込む。 その時、塔野の先っぽが俺の奥にコツンと当たった。 俺の中に注がれた物が何なのかその時俺は気付いた。 「浮気したらコロスぞ。」 塔野のその言葉など俺の耳には届かなかった。 俺はそのまま目を瞑り眠りに落ちた。

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