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第3話 子犬の恋心

目覚めると俺は保健室のベットに横たわっていた。 服はきちんと整えられていた。 どうして俺はこんな所で寝ているんだ? そういえば・・・さっき、塔野と屋上で・・・。 思い出した。 俺は塔野とセックスしたんだ。 今更、やり直せない過去を思い出して俺は顔を覆う。 保健室のカーテンが開き由良城が心配そうな顔をして俺を見る。 「塔野が運んできたから吃驚したけど良かった。」 「あ・・・あぁ・・・ごめんな・・・迷惑かけて。」 「先生、塔野と何か有った?」 「どうしてそう思うんだ?」 「塔野が先生に手を出したら殺すって言ってたから。」 「そんな事言ってたのか塔野は。」 呆れて溜め息を漏らす。 塔野はどうして俺を犯したのだろうか。 『俺はコイツと決めた奴に有無は言わせない。』 その言葉が頭の中で流れ続ける。 「先生、好きな人って居るの?」 子犬の様な顔をして由良城が俺を見る。 この顔を見ると何時も何でも話してしまう。 「好きな人は居ないけどそれが・・・どうかしたのか?」 「俺っ・・・・先生の事が・・・・・。」 「どうした?  言ってごらん?」 「先生の事がっ・・・・・す、好きなんですっ・・・。」 俯いて由良城が俺に告白をする。 こんな、純粋な男子生徒が俺みたいな平凡な男の事を好きになる何て・・・。 俺は返答に困った。 この子を傷付けない為にどうしたら良いだろうか。 「へ、返事は良いんです!  俺は片思いしているだけで幸せだから・・・。」 「由良城・・・。」 「ただ・・・知っててほしかった。  でも、塔野に取られるくらいなら・・・・。」 由良城の目の色が変わる。 また、体が異常な程に熱くなる。 あぁ・・・アレが欲しい。 激しく突き上げて中に注いで欲しい。 由良城の顔も火照っていた。 俺達は数秒見つめ合い深い口付けをまるで磁石の様に引き寄せられ交わす。

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