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第18-1話止まらないツッコミ

「ハァ……どちらにしても、まずは裏切り者を見つけ出すことが先決です。私のほうでも探りを入れていますが、まだ見つけられず……面目ありません」  コーヒーを一口飲んでから、アシュナムさんがケイロに対して深々と頭を下げる。その様子を冷ややかな目で見つめながらケイロは頷く。 「引き続き、各方面へ探りを入れてくれ。不愉快なことに、奴は俺たちに気づいている。うまくこの世界の住民になり切っているんだがな」 「……いや、あんまりなり切ってないから。大学受験控えてる高三で五月に転校してくるって、かなりレアケースだからな? 加えて高校教諭に養護教諭が同時に転入して、しかも三兄弟って、さらにレアで目立ちまくる案件だからな? もう全校集会で紹介された時点でバレてると思うんだけど」  うっかりケイロへツッコミを入れると、三人がギョッとなって俺を見てきた。 「冗談……ではないようだな、太智」  あ、ケイロが動揺してやがる。顔は平然としているけど、わずかに声が震えている。  ちょっと鼻を明かせた気になって、俺はさらに引っかかっていたことを口にした。 「あとさ、名前の付け方もおかしいから。太郎、次郎、三郎って、生まれが早い順につけられるもんだから。だから本来は圭次郎じゃなくて、圭三郎ってつけないといけなかったんだよ。みんな思ってるぞ、なんで宗三郎先生より年下なのに圭次郎なんだろうって」 「そんな……間違いなく兄弟と思われるよう関連性を強めつつ、背丈の順に名前をつけたのだが……初動から既に間違いを犯していたとは……」  本気で気づいていなかったアシュナムさんが頭を抱えてうな垂れる。それを苛立たしげに指をトントンさせながらケイロが睨みつけた。 「いったい本国の異世界情報収集部隊は何をしていたんだ?! アシュナム、今すぐ連絡して減給を指示しろ」 「減給すると、やる気なくして余計に仕事が雑になると思うぞ? 偉そうに踏ん反り返ってるけど、お前の普段の言動も一般的じゃないし目立ってるから。下がどれだけ真面目にやってても、上がそれじゃあ台無しだから」

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