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第19-2話アドバイザーは啼かされる運命

 偉そうな口ぶりでも、ケイロは俺がこの世界のことを教える時はちゃんと話を聞いてくれた。俺を振り回すコイツに遠慮なくダメ出ししたり、ツッコミを入れたりできるのは気分が良い。でも――。 「……夜、覚えておけよ」  三日に一度はヤらなくちゃいけないせいで、めちゃくちゃに抱かれた。  乗り気じゃなくても、魔法で強制的に体がデキ上がってしまうのはズルい。  しかも散々嬲られてたまらなくなってる時に、焦らしてくるのはもっとズルい。  いくらツッコミ入れる俺に言い返せないからって、こっちで仕返しするなよ……「挿れてくれなきゃヤダぁ……っ!」なんて言わせて腰振らせるなよ……。  着々と夜の黒歴史が俺の体に刻まれていって、朝起きて名残りを目の当たりにする度に打ちひしがれた。 「俺……もう引き返せない体になってるかも……」 「責任は既に取っているから、安心して俺に溺れろ」 「朝からロクでもないこと言うなぁ……っ! あと不思議空間から勝手に俺の独り言を聞くなよぉぉ……」  お互いの部屋が魔法で繋がり自由に行き来できる状態の上に、ちょっとした呟きも自室にいるケイロにダダ洩れ。俺のプライバシー完全崩壊。腹を立てることにも疲れてしまい、どうしようもできない現実に嘆くしかなかった。

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