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第45-1話●トドメの言葉

   ◇ ◇ ◇ 「――……アッ、まて……っ、ケイ、ロ……はげし……ぁぁ……ッ」  球技大会と戦闘の同時進行でかなり疲れているハズなのに、ケイロは俺を激しく攻めてきた。  もちろん俺は疲れている。でもケイロに触れられたら体が応えたがってしまう。  何度もイかされて、もう気持ち良いのはお腹いっぱいで遠慮したいと頭では思っているのに、ケイロが止まってくれなくて体は悦びに狂い続ける。  快感に流されて甘く喘ぐばかりの俺の脚を高く持ち上げて、ケイロはさらに深く繋がって腰を揺らす。もうワケが分からなくなって子供が駄々をこねるように頭を振る俺を、それはもう楽しそうな愉悦の眼差しで見下ろしながら――。 「太智、もっと啼け……俺に狂ってしまえばいい……っ」  口に出す言葉が物騒なのに瞳の奥がやけに優しくて、ただ快感を貪るだけの行為じゃないのが分かってしまう。  だから思わず俺から腕を伸ばし、ケイロの首に抱きついて体が悦ぶままに快感を受け入れた。 「は、ァ……ッ、あ、ぁ、ぁァ……――」 「今日のことでよく分かった……俺は、絶対にお前を手放したくはない」  耳元で囁いてくる甘い声が、俺の頭と体の奥をさらに溶かしてくる。あと、受け入れてたまるかと強がり続けていた胸の奥も、全部ぐずぐずに溶けて、ケイロのことしか感じられない体に成り果てていく。

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