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第46-2話●ケイロの本音
コイツと対等にやれているのが、すごく心地よくて、これならずっとやっていけるんじゃないかって、球技大会の決勝のハイタッチで思ったりもした。
うう、心まで繋げる気なんかなかったのに……っ。
なんか悔しいような、でも嬉しいような、よく分からない感情で胸がいっぱいだ。思わずケイロの背に抱きついて、この胸の内から沸き上がるものが移ってしまえばいいと願ってしまう。
チュッ、と俺の髪へケイロがキスを落とした。
「フフ……分かっていても、やはり直に聞けるのは嬉しいものだな……今日は簡単に終わってやらないから、そのつもりでな」
それは前から予感がしてたから、とっくに覚悟はできている。
声に出して伝えるのは死ぬほど恥ずかしいから、コクリと頷くことが精一杯だった。
ケイロが俺の頭と首に腕を回し、さらに深く抱き込んで囁いた。
「太智、愛している……だから、俺だけを選べ。絶対に揺らぐな……俺が真にお前へ望むのは、それだけだ」
一段と低くなったケイロの声に、俺の心臓を掴まれる。
まさか気づいているのか? お前の知らないところで、敵の花嫁にさせられた悠と接点ができたことを……。
……悪い、今は言えない。ケイロたちが探していたものが見つかるかもしれないんだ。
お前の力になりたいから――今だけ秘密を作らせてもらう。
口では約束できなくて、俺はケイロを抱き締める腕に想いを乗せた。
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